あのあと、程なくして妊娠がわかった。
大慌てで互いの両親へ挨拶へ行き、今日の入籍になったというわけだ。

「茉理乃、なに見てんの?」

「これ」

携帯の画面を見せたら、蒼馬が苦笑いした。

「こんなにお祝いしてもらって幸せだな、俺たち」

「そうですね」

後ろから私を抱き締めた蒼馬が、そっと私のお腹を撫でる。

「でも大丈夫か、産休中もTwitter担当継続、とか」

「それはもう、やるしかないですよ」

産休に入るのはまだ先だが、すでにその間もTwitter担当を続けることが決まっていた。
きっと、子育て応援企業をアピールしたい社長の思惑なんだろうけど、会社の方も全面的に協力するってことなのでOKした。

「けど、出産も会社アカウントで報告しろって無茶苦茶だよな」

蒼馬は渋い顔だけど。