ニヤリ、と滝島さんが右頬を歪めて笑い、フォークに刺したレタスがポロリと落ちていった。

「えっ、はっ、式!?」

仙道社長も満見社長も、滝島さんだって気が早すぎない!?

「んー、まあ、とりあえずは俺がどんだけ、茉理乃を愛しているかを伝えるのが先決だけどなー。
まあそれはこの週末全部かけたらわかるだろうけど」

ニヤニヤと愉しそうに滝島さんは笑っているが、悪い予感しかしないのはどうしてですかね……。

「てかですよ。
す、好きならなんで、最初からちゃんといってくれなかったんですか。
勘違いだー、とか言って突き放して」

「それは……」

滝島さんはそれっきり黙って俯いてしまったが、最初からちゃんと伝えてもらっていれば、こんなことにならなかった。

「……慣れてないんだ」

「は?」

らしくなく、ぽつりと彼が呟く。