「フォロワーが一気に倍に増えた上に、ほとんどが好意的な意見。
ヘタな宣伝打つより認知度は上がっただろうし、それでなおかつ伊深くんのお給料を減らすから会社としてはプラスだし、費用対効果抜群なんだけど」

「えっ、減給ですか……!?」

さらっと言われて一瞬、聞き逃すところだった。
そうか、減給か……。
覚悟はしていたけど、痛いな。

「まあ、減給は冗談だけど。
始末書は書いてもらうけどね」

「ありがとうございます……!」

あたまが膝に付くほど下げた。
それだけで済んだなんて、もう感謝しかないよー!

「そっちの彼は会社に戻って聞いて。
といっても、こちらが勝手に巻き込んだんだから、こちらから謝罪に伺わないといけないけどね」

にっこりと仙道社長が笑う。

「すみません、すみません」