「三阪屋には訊いてない。
どうせ五キロ太ったんでしょ」

せっかく三阪屋さんが出してくれた助け船に、サガさんが速攻で攻撃を加えた。

「ど、どうしてわかったんですか……」

しかも、急所に命中、撃沈しているし。

「カイザージムちゃんはどれくらい増えたの?
ちなみにお姉さんはそこの健康馬鹿と違ってカイザージムちゃんくらい、ふっくらしている方が好みよ?」

これは多少思いもよらないような重量でも大丈夫よ、というフォローなんだろうか。
そこまでされて言わないわけにもいかず、渋々口を開く。

「……に、二キロ、……です」

あまりの恥ずかしさに顔は熱を持ち、言葉は尻すぼみになって消えていく。
なのに。

「元の体重が何キロで二キロ増えたんだよ?
見た目からいっていまが54,5ってとこか」

「ぐっ」