「や、やだ。
小泉、なに言ってんのよ?
なにもないわよね、茉理乃ちゃん」
「オレも思ってた。
滝島さんとなんかあったのかな、って」
路さんが誤魔化してくれたのに、さらに橋川さんが追い打ちをかけてくる。
「も、もう!
橋川くんもなに言ってんの?」
「そういう丹沢姐サンだって気になってるんでしょ」
「……はぁーっ」
大きなため息をつき、路さんは空になったグラスにどぼどぼと勢いよく、手酌で赤ワインを注いだ。
「……そうよ、気になってる。
あれだけ茉理乃ちゃんにかまっていた滝島がTLで塩対応。
しかもこんな会、前の滝島だったら進んでやってた。
……でもね」
ぐいっと一気に、路さんがグラスを呷る。
「いま、一番傷ついているのは茉理乃ちゃんよ?
見たでしょ、来たときの茉理乃ちゃんの顔。
こんなに傷ついてる茉理乃ちゃんに、さらに塩を塗るようなこと、私はできないわ……」
小泉、なに言ってんのよ?
なにもないわよね、茉理乃ちゃん」
「オレも思ってた。
滝島さんとなんかあったのかな、って」
路さんが誤魔化してくれたのに、さらに橋川さんが追い打ちをかけてくる。
「も、もう!
橋川くんもなに言ってんの?」
「そういう丹沢姐サンだって気になってるんでしょ」
「……はぁーっ」
大きなため息をつき、路さんは空になったグラスにどぼどぼと勢いよく、手酌で赤ワインを注いだ。
「……そうよ、気になってる。
あれだけ茉理乃ちゃんにかまっていた滝島がTLで塩対応。
しかもこんな会、前の滝島だったら進んでやってた。
……でもね」
ぐいっと一気に、路さんがグラスを呷る。
「いま、一番傷ついているのは茉理乃ちゃんよ?
見たでしょ、来たときの茉理乃ちゃんの顔。
こんなに傷ついてる茉理乃ちゃんに、さらに塩を塗るようなこと、私はできないわ……」