「趣旨に反してないかって、だって俺もSMOOTHサンも、体重ちっとも増えてないし。
ねー、SMOOTHサン?」

「オレ、いくら食っても太らない体質なんですよ」

団子のCMに使えそうなくらい爽やかな笑顔で、SMOOTHサンはぱくりと団子を口に入れた。

「えー、うらやましい。
私なんて500グラムも増えたのに」

「500グラム!?」

サガさん、それって増えたうちに入らないのでは……?

ん?
ちょっと待って。
今日いる五人でダイエットが必要なのって、私と三阪屋さんだけ……?

「ちなみにカイザージムちゃんはどれくらい増えたの?」

「うっ」

四人の視線が集中する。
そりゃ、訊かれるかな、とは思っていたけど。

「あ、女性にそんなことを訊くのは失礼ですよね。
じゃあ、僕が。
僕は……」