そのうち、路さんがお祝いをしようと提案してくれて、来週の金曜に集まることになった。
今週は小泉さんに出張が入っていて都合が悪いんだって。
そのとき、滝島さんに会えるよね?
なにかしたのか訊いてみよう。
翌週の水曜、帰ろうとしたら駅でいきなり、後ろから肩を掴まれた。
このパターンは覚えがある。
振り返ったら案の定、英人が立っていた。
「茉理乃」
にこにこと、もし尻尾があったら楽しい子犬のようにパタパタと振っているだろう顔で私を見つめる彼はなんか気持ち悪くて……思わず、距離を取った。
「時間、取れないか」
「えっと……」
たぶん、彼の中では私はまだ、自分の自由になる彼女の分類になっているはず。
なら、ちゃんと別れを言ってあげた方がいい。
「……いいよ」
「やったー!」
今週は小泉さんに出張が入っていて都合が悪いんだって。
そのとき、滝島さんに会えるよね?
なにかしたのか訊いてみよう。
翌週の水曜、帰ろうとしたら駅でいきなり、後ろから肩を掴まれた。
このパターンは覚えがある。
振り返ったら案の定、英人が立っていた。
「茉理乃」
にこにこと、もし尻尾があったら楽しい子犬のようにパタパタと振っているだろう顔で私を見つめる彼はなんか気持ち悪くて……思わず、距離を取った。
「時間、取れないか」
「えっと……」
たぶん、彼の中では私はまだ、自分の自由になる彼女の分類になっているはず。
なら、ちゃんと別れを言ってあげた方がいい。
「……いいよ」
「やったー!」