前みたいにリプするだけでわざわざ、申請しなくていいのが楽。
この落差に甘えてしまってはいけないけど。

「伊深さん、荷物が届いてます」

「ありがとうございます。
……三阪屋さんからだ」

早速のプレゼントについつい顔が緩む。
開けてみたら桜のどら焼きが入っていた。

「美味しそう。
三時のおやつにたーべよ」

楽しみができると、つい仕事がはかどっちゃう私って、現金なのかな?

小会議室のテーブルを借りて写真を撮り、お茶を淹れてくる。

「いただきます、と」

「おっ、伊深、いいもん食ってるな」

まさしく口に入れようとした瞬間、大石課長から声をかけられた。
さらに嫌みが続くのかと身構えたものの。

「旨そうだな」