胸がじーんと熱くなり、出てきそうになった涙を慌てて拭う。
「今日は有意義な時間をありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
立ち上がった仙道社長が会議室を出ていく。
上役たちはなにも言わない。
「……結果は追って、知らせる」
ぽつりと大石課長が呟いた声で場の空気が緩んだ。
三々五々に上役たちも会議室を出ていく。
誰もいなくなり、片付けを済ませて私も出た。
「……」
職場に戻ると大石課長はちらっとだけ私を見た。
彼が、他の上役がどんな結論を出そうとかまわない。
仙道社長のあの言葉がもらえただけで十分だ。
夜、滝島さんからメッセージが入ってきた。
【プレゼン、どうだった?】
【伊深のことだから大丈夫だったとは思うけど】
「今日は有意義な時間をありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございました」
立ち上がった仙道社長が会議室を出ていく。
上役たちはなにも言わない。
「……結果は追って、知らせる」
ぽつりと大石課長が呟いた声で場の空気が緩んだ。
三々五々に上役たちも会議室を出ていく。
誰もいなくなり、片付けを済ませて私も出た。
「……」
職場に戻ると大石課長はちらっとだけ私を見た。
彼が、他の上役がどんな結論を出そうとかまわない。
仙道社長のあの言葉がもらえただけで十分だ。
夜、滝島さんからメッセージが入ってきた。
【プレゼン、どうだった?】
【伊深のことだから大丈夫だったとは思うけど】