迎え入れるように腕を広げられ、操られるかのようにふらふらとその中へ飛び込んだ。

「馬鹿か。
彼氏でもない男に誘われて、従うな」

私の髪を弄る、滝島さんの心臓の音に胸がきゅっと締まる。

「……だって」

こんな顔は見せられなくて、胸に額を擦りつけた。
滝島さんの匂いがする。
ううん、さっきのあれでより濃く匂う、彼の雄の匂いに、まるで酩酊しているかのようにあたまがくらくらした。

「最後、なんですよね。
じゃあ、……もっと指導、してください」

私の後ろあたまでぎゅっと滝島さんの手に力が入り、苦しいほどにその厚い胸板に押しつけられた。

「……わかった」

私を身体から離し、彼が見下ろしてくる。
そのレンズの向こうはなぜか、泣きだしそうだった。

ベッドに移動し、滝島さんは私の服を脱がせた。

「綺麗になったよな」