話しかけられて、いつの間にか隣に並んでいた、少しだけ上にある三阪屋さんの顔を見上げる。
目のあった彼はにぱっと人懐っこい顔で笑った。

「中の人、やってみてどう?
確か、九月に担当変わったばかりだよね」

上司のおかげで他企業との絡みがあまりできないのに、それでも三阪屋さんがそんなことを知っていてくれたのに驚いた。

「大変、ですけど、やりがいはあります」

「だよねー。
こんなことでもなきゃ、文房具会社と家電メーカーとゲーム会社と健康企業と和菓子メーカーなんて滅茶苦茶な取り合わせで繋がったりしないもん」

三阪屋さんはおかしそうに笑っている。
彼の言うとおりだ、Twitter中の人って共通点がなければ、普段はすれ違って終わり、だ。

「せっかくこうやって顔をあわせていままでより一歩踏み込んだんだからさ、これからはもっと仲良くしようよ」

「あー、三阪屋さんずるーい!
私もカイザージムちゃんと仲良くしたーい!」

「うわっ」