でも、そこまでしてでもリプしたおかげで、ミツミさんから今日の会にお誘いのDMをいただいた。
もう何枚も書類を書いて【他企業のアカウントに我が社の名前を呟いてもらうことによって期待できる宣伝効果】なんてプレゼンまでやった。
そこまでやってようやく勝ち取った参加……なのに。
少し前をSMOOTHさんと並んで歩く男をチラリ。
よりにもよって、金曜の失態の相手がミツミの中の人だったなんて。
思わず、私よりもかなり上にある後頭部を睨んでしまう。
視線に気づいたのか、ミツミさんが振り返った。
慌てて視線を逸らそうとしたもののもう遅く、眼鏡の隙間で目があう。
瞬間、私にだけ見えている右の口端が僅かに持ち上がった。
「……!」
途端にカッ、と顔が熱を持つ。
馬鹿にされている。
酔っていたからといってあんな失態を犯してしまった自分が悔やまれる。
「ねえ。
カイザージムさんは初めましてだよね?」
「ええ、はい。
初めまして、です」
もう何枚も書類を書いて【他企業のアカウントに我が社の名前を呟いてもらうことによって期待できる宣伝効果】なんてプレゼンまでやった。
そこまでやってようやく勝ち取った参加……なのに。
少し前をSMOOTHさんと並んで歩く男をチラリ。
よりにもよって、金曜の失態の相手がミツミの中の人だったなんて。
思わず、私よりもかなり上にある後頭部を睨んでしまう。
視線に気づいたのか、ミツミさんが振り返った。
慌てて視線を逸らそうとしたもののもう遅く、眼鏡の隙間で目があう。
瞬間、私にだけ見えている右の口端が僅かに持ち上がった。
「……!」
途端にカッ、と顔が熱を持つ。
馬鹿にされている。
酔っていたからといってあんな失態を犯してしまった自分が悔やまれる。
「ねえ。
カイザージムさんは初めましてだよね?」
「ええ、はい。
初めまして、です」