「だから私を呼んだんでしょ?
任せなさい、誰もが落ちる美女に仕立ててみせるから」

自信たっぷりに路さんが笑った。

そのあと、まずは服からって街に連れ出された。
小泉さんとはここでお別れ、滝島さんとはあとで合流らしい。

「小泉さん、お休みの日にわざわざありがとうございました」

「いえいえ。
じゃあ伊深さん、頑張ってね!
応援してるから!」

私の手をぎゅうぎゅう握り、小泉さんは帰っていった。
嬉しいな、みんなこんなに応援してくれている。
私はその期待に応えられるようにしなきゃ。

路さんが私を連れていったのは……私が買うよりもかなり上のブランドショップだった。

「路さん、ここって……」

お値段が非常に気になる。

「無理に買えとは言わない。
でも、やっぱり値段だけシルエットも綺麗だし、長持ちもする。
着るだけ着てみて」

「はい」