進んでいったアンケート、前日のお昼のところに大きく×がしてあった。
実際のモニターコースは、アスレチックに隣接した施設でバーベキューらしい。

「これはモニターしなくてよかったんですか?」

「だから。
伊深の手作り弁当持ってデートしようって言ったはずだが?」

照れくさそうに滝島さんはボリボリと首の後ろを掻いている。
それを見ていると私の方が顔に熱をもってくる。

「……ああ、うん。
そうですね」

どういうつもりかわからないが、これはやっぱりデートだったんだ。
なんだかそれで機嫌が直っている自分がわからなかった。



帰りは約束どおり、家電量販店に寄ってくれた。

「よし、これ買え、これ」

ニヤニヤ笑いながら滝島さんが指したのは、五万五千円もする体組成計だった。