「滝島さん……?」

達した際、彼の苦しそうな顔が気になった。
ただ単にイきそうだったからといわれればそれまでだけど。

「ん?
おやすみ、茉理乃。
今日は昼はアスレチックで夜もレッスンで疲れただろ」

「そう、ですね」

問わせないかのように、滝島さんの手が私の瞼を閉じさせる。
あなたは私になにか、隠していないですか。
そう問いたいけれど、身体は思いのほか疲れていたみたいで、意識はあっという間に靄の向こうに閉ざされた。



朝起きたら滝島さんはいなかった。

「滝島さん……?」

どこに行ったんだろ?
荷物はそのままだから、遠くじゃないと思うけど。

「おはよう、伊深」

ふぉわーとか大あくびをしていたら、滝島さんが戻ってきた。

「お、おはようございます……」