あらすじ

　主人公の「私」は夜中に友人から電話を受け取る。
5年ぶりに家を訪ねるという友人。「私」は急な話に憤慨しつつ、彼との思いでを回想する。
　彼とは喫茶店で出会い、「私」が書いていた小説を通じて友人となる。
　ある日「私」の小説をモチーフにした、彼が書いたイラストに影響を受け、彼と共に小説の書き直しと、イベントでの同人誌の発布を決意する。
　彼と衝突しながら書き上げた小説。しかし、印刷所の都合でイベントには間に合わず、彼と作り上げたデータだけが残された。
　必ずこのデータを本にするという、彼との約束を違えたまま、５年という月日が流れた。
　若干の気後れを感じつつ彼と再会するが、謝ろうとする「私」を遮り、まったく変わらず接する彼。
　新しい話を読ませて欲しいと彼が頼む所で、物語は幕を閉じる。