そして私達は横にならんで、この場を後にする。
向かったのは城崎さんのカフェだ。

暖かいみんなが待つ、私のもう一つの家。

自慢の仲間が待つ私のアジトだ。
「なあ茜、また遊ぼうぜ。また昔みたいにさ」

葵の言葉に私は力強い言葉で返す。

「うん。絶対だよ!」

『当たり前じゃん』と言うような明るい自分を葵に見せて、満面の笑みで私は返す。

そして私は『葵に満面の笑みを見せたのは、初めてかもしれない』と思いながら、私はまた小さく笑った。

同時に小さく呟く。

その葵の言葉が嬉しくて、私は呟く。

「その言葉、絶対・・・・だよ」