「嫌いじゃくて、その逆で大好き。樹々のことが大好き。みんなの事も大好き。もちろん葵も。でも、本音を言ったら嫌われると思ったから・・・・・。嫌われたら、また一人になっちゃうし。もう一人は嫌だし。こんなダメな私、愛想つかれて嫌われちゃう・・・・。それだけはなんとしても避けなきゃいけないのに。じゃないと、またみんなが私から離れていく。本当に一人は嫌なのに・・・・」
それが樹々や紗季、そして小緑や橙磨を想う今の私の気持ち。
もちろん愛藍そうだ。
葵もみんなと同じ。
本当は一人で過ごすのが大嫌いな私の声・・・・・。
でも樹々は納得してくれない。
昨日から何度も見せる彼女の怒った表情と共に、樹々は私に迫ってくる。
そして私を押し倒し、また私に怒る。
「アンタ、本当に馬鹿じゃないの!?何様のつもりよ!茜のくせに、何意味の分からないことを考えているのさ!」
「痛っ・・・」
私は樹々に押し倒されて、いつの間にか仰向けに寝ていた。
私の上に跨がっている樹々は、悔しそうに涙を私の頬に落としながら目の下を赤く染める。
そしてその背景には幾千の小さく輝く星達。
まるでそれも樹々の涙に見えて、私は樹々から目を逸らした。
そんな中、樹々は至近距離で私に訴える。
大きな声で親友に訴える・・・・。
「茜から見たあたしの関係は、その程度の関係なの?本音も言えない関係なの?嫌われないように、『気を使わないとダメな関係』なの?何より『簡単に壊れそうなほどモロイ関係』だったの?そんなわけないじゃん!確かに短い時間だけど、それが何?あたしは言えるよ、『茜と過ごした日々は人生の宝物だ』って、自信持って言えるよ。心に刻まれた大切な宝物だから、そんな簡単に消えない。もしアンタがあたしとの記憶を忘れてしまっても、あたしがもう一度教えてあげる。一緒にカフェではしゃいだ事や、夏祭りに行ったこと。一緒にアルバイトをしたこと。それにお互いの本音を語り合ったこと。全部思い出させてやるよ!」
樹々は両手で私の両頬を摘まむと、上下に引っ張った。
それが痛くて樹々に『痛い』と叫んでも、樹々は止めてくれない。
そして『絶対に離すか!』と言うような、強くたくましい眼差しで、また私を射抜く。
「どうして茜はいつも『自分のこと』しか考えられないのさ!それと、なんでもっと『あたし達のこと』を考えてくれないのさ!って言うか、信じている親友に『嫌われる』とか言われたら、へこむに決まってんじゃん!親友だと信じている人にそんなことを言われたら、あたしだって死にたくなるよ!『今までの関係は嘘の関係?』だって、あたしでも思っちゃうじゃんか!茜はあたしの事を信じていなかったの?って思っちゃうじゃんか!」
樹々は私を攻撃する手を止めることなく、私に樹々自身の本音を訴える。
そして更に樹々は本音の言葉を続ける。
親友の私にしか言えない言葉を続ける・・・・・。
「それに『あたしは茜が大好き』って言ったよね?だったらもうちょっと、相手のことを思って行動してよ。相手が『茜のことが好き』って言うなら、もっと茜も相手の気持ちに答えてよ!あとアンタ、ここまでスッゴく頑張ってきたのに、どうして自分の努力を認めないのさ!どうして『自分は凄い奴なんだ』って思わないのさ!不器用でのろまな亀のような茜でも前に進んでいるのに、どうして自分に自信が持てないのさ!死のうとしたのも、単に自分への自信が無かったからでしょ?」
色々と訴える樹々の言葉だけど、何故だか最後の言葉は深く私の心に突き刺さった。
そしてその言葉だけはすぐに理解できたから、私は小さく呟いた。
「そうかも・・・・しれない。って痛い・・・」
私の上に跨がる樹々に、今度は頭突きをされた。
私の額に激しい痛みを覚えたが、その痛みすら感じさせてくれないように、
樹々はまだまだ私に訴える・・・・。
それが樹々や紗季、そして小緑や橙磨を想う今の私の気持ち。
もちろん愛藍そうだ。
葵もみんなと同じ。
本当は一人で過ごすのが大嫌いな私の声・・・・・。
でも樹々は納得してくれない。
昨日から何度も見せる彼女の怒った表情と共に、樹々は私に迫ってくる。
そして私を押し倒し、また私に怒る。
「アンタ、本当に馬鹿じゃないの!?何様のつもりよ!茜のくせに、何意味の分からないことを考えているのさ!」
「痛っ・・・」
私は樹々に押し倒されて、いつの間にか仰向けに寝ていた。
私の上に跨がっている樹々は、悔しそうに涙を私の頬に落としながら目の下を赤く染める。
そしてその背景には幾千の小さく輝く星達。
まるでそれも樹々の涙に見えて、私は樹々から目を逸らした。
そんな中、樹々は至近距離で私に訴える。
大きな声で親友に訴える・・・・。
「茜から見たあたしの関係は、その程度の関係なの?本音も言えない関係なの?嫌われないように、『気を使わないとダメな関係』なの?何より『簡単に壊れそうなほどモロイ関係』だったの?そんなわけないじゃん!確かに短い時間だけど、それが何?あたしは言えるよ、『茜と過ごした日々は人生の宝物だ』って、自信持って言えるよ。心に刻まれた大切な宝物だから、そんな簡単に消えない。もしアンタがあたしとの記憶を忘れてしまっても、あたしがもう一度教えてあげる。一緒にカフェではしゃいだ事や、夏祭りに行ったこと。一緒にアルバイトをしたこと。それにお互いの本音を語り合ったこと。全部思い出させてやるよ!」
樹々は両手で私の両頬を摘まむと、上下に引っ張った。
それが痛くて樹々に『痛い』と叫んでも、樹々は止めてくれない。
そして『絶対に離すか!』と言うような、強くたくましい眼差しで、また私を射抜く。
「どうして茜はいつも『自分のこと』しか考えられないのさ!それと、なんでもっと『あたし達のこと』を考えてくれないのさ!って言うか、信じている親友に『嫌われる』とか言われたら、へこむに決まってんじゃん!親友だと信じている人にそんなことを言われたら、あたしだって死にたくなるよ!『今までの関係は嘘の関係?』だって、あたしでも思っちゃうじゃんか!茜はあたしの事を信じていなかったの?って思っちゃうじゃんか!」
樹々は私を攻撃する手を止めることなく、私に樹々自身の本音を訴える。
そして更に樹々は本音の言葉を続ける。
親友の私にしか言えない言葉を続ける・・・・・。
「それに『あたしは茜が大好き』って言ったよね?だったらもうちょっと、相手のことを思って行動してよ。相手が『茜のことが好き』って言うなら、もっと茜も相手の気持ちに答えてよ!あとアンタ、ここまでスッゴく頑張ってきたのに、どうして自分の努力を認めないのさ!どうして『自分は凄い奴なんだ』って思わないのさ!不器用でのろまな亀のような茜でも前に進んでいるのに、どうして自分に自信が持てないのさ!死のうとしたのも、単に自分への自信が無かったからでしょ?」
色々と訴える樹々の言葉だけど、何故だか最後の言葉は深く私の心に突き刺さった。
そしてその言葉だけはすぐに理解できたから、私は小さく呟いた。
「そうかも・・・・しれない。って痛い・・・」
私の上に跨がる樹々に、今度は頭突きをされた。
私の額に激しい痛みを覚えたが、その痛みすら感じさせてくれないように、
樹々はまだまだ私に訴える・・・・。