「サンキュー、樹々。いつも茜の側にいてくれて、ありがとうな」

「だから早く行け!あと急に名前で呼ぶな。ビックリするじゃん・」

何故だか樹々は顔を真っ赤に染める。

それが面白かったのもあるが、俺は笑顔を見せた。

『もう迷ってませんと』言っているような自信に満ちた表情を・・・・。
やがて俺も茜を追い、スーパーを後にする。
大きな道を見渡したら、小さな背中の茜が逃げいく姿が確認できた。

その茜は川の畔へ向かう。

そういえばこの川、よく幼い時によく遊んでいたっけ。
あまり深い川じゃないから、水に漬かって遊んでいたっけ。

季節関係なく、俺と愛藍は何度も川に入って濡れたけど、茜は『濡れるのが嫌だ』という理由で逃げていたっけ。

まあ最終的には、俺達が茜を無理矢理引きずり込んで一緒に遊ばせていたけど。
最後には茜も一緒に濡れて、三人一緒に風邪を引いた冬の出来事はある意味いい記憶だったりする。

茜の足はあまり速くない。
膝を庇いながら走る俺でも距離が縮まるんだ。

本当に彼女は足が遅いのだろう。
それに昔から『体育は苦手な科目』って言っていたし。

徐々に距離が縮まりつつ、俺は茜の背中を追い掛ける。
そして川の畔で茜の腕を掴んだ。

七年後しに茜を捕まえることが出来た。

あとは茜に思いをぶつけるだけ。
何も言われても、どんなに嫌われても構わない。

もし結果は最悪になっても、思いを伝えないと、何も進まない。

と言うか、その前に腹が立つ。
『俺を見たら吐き気する』とか、ある意味意地めの一種だろ・・・・。

精神的な何かかもしれないけど、された方はマジでへこむって言うか。

顔見ただけでも逃げられるし、マジでショックだし。

何より何で愛藍はよくて、俺が駄目なのか理解ができないし。
意味わかんね。

でもその疑問を、俺は全てぶつける!