会計を済ませた惣菜を俺は袋に詰めていく。
花菜は俺の隣で明日のセールのチラシを眺めていた。

本当に食べることが好きなのか、花菜の視線はチラシに載っている肉のコーナー。

そういえば花菜、肉料理は大好きだっけ。
逆に魚料理は好きじゃなかったな。

・・・・・・。

なんで花菜は寿司を選んだ?

俺達の後ろで、喧嘩をするような楽しそうな女の子達の声が聞こえる。
振り返ると見覚えのある制服を身に纏う女子高校生がレジで会計をしていた。

茶髪で派手そうな容姿の女の子に、真面目そうな黒髪の女の子。
なんだか黒髪の女の子の茜に似ているかも・・・・。

俺は早く帰ろうと思った。
何より俺も腹が減っているし。

惣菜を入れた袋を手に持つと、花菜の腕を掴んでスーパーを後にしようとする。
だが花菜の足が重い。

目の前の女の子を気にしながら、花菜は不思議そうな表情を浮かべている。

まるでその二人に思い入れがあるように、花菜は二人の姿をを見つめている・・・・・。

・・・・・・。

やがて茶髪の女の子が花菜と俺の存在に気が付く。
隣でお金を渡す黒髪の女の子の隣で、茜の親友の若槻樹々は俺らの存在に気が付いた。

驚いた表情で、俺達を見ていた。

「あれ?アンタ確か昨日の・・・・」

その若槻の声を聞いた黒髪の女の子も、俺達の存在に気が付く。
レシートとお釣りを受けると、彼女の表情はどんどん青ざめていく。

まるで、大嫌いな人な見つかってしまったような、絶望に満ちた表情・・・・。

でもそれは俺も似たようなもの。
俺の表情も今、真っ青に変わる。

・・・・・。

だって、目の前には桑原茜がいるし。

七年前と変わらない表情を浮かべているし・・・・・。

・・・・・・・・。