私、桑原茜は七年前の出来事を調べた。
もちろん一人じゃなくて、勇敢な『仲間達』と一緒に。

幼い時からの親友である柴田愛藍と高校からいつも一緒の若槻樹々。
そしてまるで『小さな名探偵』と言っても過言ではない山村小緑と一緒に。

昨日私達は母校の小学校に向かった。
早速私達は現場を調べてみたが、特に変わった点はなかった。

当時の手掛かりになるものは何も残されていない。

でもそれもそのはずだ。
もう七年の歳月が流れたのだから、当時の証拠品やヒントがある方がおかしい。

現場には希望も絶望も何も無かった。

でも名探偵の小緑は、ある点に気が付いた。

それは校舎に設置された小さな監視カメラ。
七年前の映像が残っているかもしれない小さな希望を私達は抱く。

その小さな希望を、小緑の中学の先生であり、私が六年生だった時の担任の先生が調べてくれた。
私達の為に、先生は小学校まで足を運んでくれた。

先生の名前は烏羽信二(カラスバ シンジ)先生。
面白さとどこか不気味さを感じさせる不思議な先生だ。

何より凄く『いい人』って言うか。

その烏羽先生が見せてくれた映像は、私と葵の犯行の映像だった。
今でもしっかり覚えている当時の映像が写し出された。

音や声は入っていなかったが、私が葵に『草でも食べさせたら?』と言った場面もしっかり写し出された。

そして映像の最後には何故だか紗季の姿があった。
紗季は私達の知らない間にウサギに餌を与えていた。

その時の出来事を、紗季に聞いてみた。
どうやら映像の女の子は私の親友の山村紗季で間違いないらしく、紗季もまた『自分が草を食べさせた』と認めた。

この時点で山村紗季という容疑者が増えたのだが、樹々のお陰で紗季の無実が証明された。
紗季が食べさせたのは『ノコギリソウ』だと、ウサギが食べても大丈夫な草だと証明された。

私の心の中にあった大きな『絶望』はいつの間にか消えていた。

そして絶望と言えばもう一つ。
私の親友だった江島葵が持って来た白くて綺麗な花。

細い枝に無数の白い花が咲き渡るとても綺麗な花。
それがなんの花か未だに分からないけど、彼はウサギに食べさせた。

そしてそれが原因で、私達の関係がぶち壊された。