最寄りの駅から約五分。
夕暮れに染まるオレンジ色の道を歩くと、目的地であるカフェが見えてくる。
お昼は赤い屋根と黄色く少し派手な外装が目印。
そして夜は青と緑と藍色の綺麗なイルミネーションが目印だ。
でも今日は定休日。
日は落ちついてもいつもの光輝くイルミネーションは灯されておらず、店前の看板も『close』の札が掛けられていた。
なのに、店内は騒がしかった。
一昨日と昨日の二日間行われた『赤崎祭』がまだ終わっていないように、店内はお祭りのように騒がしい。
楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
そんなカフェ店内に私と樹々は入っていく。
定休日なのにここに来た理由は、カフェの新メニューの試作会のため。
私が屋台で出したスープニョッキという料理も『もしかしたらカフェでメニュー化するかもしれない』ってカフェの店長である城崎さんは言っていたっけ。
その店長である城崎さんは、店内に入ってきた私達に笑顔を見せてくれる。
定休日だからかいつもの作業着ではなく、暖かそうな白いセーターにジーパンという私服姿だった。
「あらいらっしゃーい!何だか久しぶりに感じるわね、茜ちゃん」
「こんにちは。って、もうみんな揃っているんですね」
そう言った私は周囲を振り返ると見慣れたいつものメンバーがいた。
私の親友の橙磨さんや瑞季と向日葵、そして東雲さんの若槻ファミリー。
この前出会った樹々のお姉ちゃんの桔梗さんもいる。
あと見慣れないメンバーが一人いる。
「茜さん!お久しぶりです!」
その明るく元気な彼の声に、私は違和感を感じた。
だって私の知っている彼の声じゃないし。
数ヵ月前とはかなり変わっているし。
「えっ?草太?」
私は彼の名前を呼ぶ。
すると彼は私に笑顔を見せてくれた。
優しそうな無邪気な笑顔。
「そうです。茜さんと会えて嬉しいです!」
別人かと思ったが、目の前少年は宮野草太(ミヤノ ソウタ)で間違いない。
眼鏡を掛けたゲーム好きの男の子。
あと何だか前より大きくなった気がする。
身長も少しだけ延びた気がする。
「なんか凄く変わったね草太。別人かと思った」
「そうですか?」
草太は私の言葉に首を傾げた。
笑顔は消えない。
夕暮れに染まるオレンジ色の道を歩くと、目的地であるカフェが見えてくる。
お昼は赤い屋根と黄色く少し派手な外装が目印。
そして夜は青と緑と藍色の綺麗なイルミネーションが目印だ。
でも今日は定休日。
日は落ちついてもいつもの光輝くイルミネーションは灯されておらず、店前の看板も『close』の札が掛けられていた。
なのに、店内は騒がしかった。
一昨日と昨日の二日間行われた『赤崎祭』がまだ終わっていないように、店内はお祭りのように騒がしい。
楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
そんなカフェ店内に私と樹々は入っていく。
定休日なのにここに来た理由は、カフェの新メニューの試作会のため。
私が屋台で出したスープニョッキという料理も『もしかしたらカフェでメニュー化するかもしれない』ってカフェの店長である城崎さんは言っていたっけ。
その店長である城崎さんは、店内に入ってきた私達に笑顔を見せてくれる。
定休日だからかいつもの作業着ではなく、暖かそうな白いセーターにジーパンという私服姿だった。
「あらいらっしゃーい!何だか久しぶりに感じるわね、茜ちゃん」
「こんにちは。って、もうみんな揃っているんですね」
そう言った私は周囲を振り返ると見慣れたいつものメンバーがいた。
私の親友の橙磨さんや瑞季と向日葵、そして東雲さんの若槻ファミリー。
この前出会った樹々のお姉ちゃんの桔梗さんもいる。
あと見慣れないメンバーが一人いる。
「茜さん!お久しぶりです!」
その明るく元気な彼の声に、私は違和感を感じた。
だって私の知っている彼の声じゃないし。
数ヵ月前とはかなり変わっているし。
「えっ?草太?」
私は彼の名前を呼ぶ。
すると彼は私に笑顔を見せてくれた。
優しそうな無邪気な笑顔。
「そうです。茜さんと会えて嬉しいです!」
別人かと思ったが、目の前少年は宮野草太(ミヤノ ソウタ)で間違いない。
眼鏡を掛けたゲーム好きの男の子。
あと何だか前より大きくなった気がする。
身長も少しだけ延びた気がする。
「なんか凄く変わったね草太。別人かと思った」
「そうですか?」
草太は私の言葉に首を傾げた。
笑顔は消えない。