「まあでも、そこについてはまた考えようよ。それに、こっちゃんも別ルートで考えてくれているし」
樹々の言葉に私は顔を上げる。
同時に紗季の妹である山村小緑の存在を思い出す。
そういえば昨日のあの後、小緑がどうなったのか聞いていない。
自分に精一杯だったから、小緑の存在を完全に忘れていた。
「紗季、小緑は大丈夫なの?」
私の呟きに、紗季は小さく頷いて答える。
「うん。昨日は帰ったら、いつものように泣きながら暴れているし。おじいちゃんを蹴り飛ばすし。とりあえずお風呂に漬け込んだから風邪も引かなかったし。今日は何食わぬ顔で学校行っているし。それに『今日はダンススクールの日だ』って言っていたし。今頃葵くんと一緒に要るんじゃないかな?」
「あ、そうなんだ・・・・」
その紗季の言葉を聞いて、『小緑は恐ろしくて怖い女の子なんだ』と改めて理解した。
『おじいちゃんを蹴り飛ばす』って意味分からないし・・・・。
同時に『その小緑を静めさせる紗季というお姉ちゃんも怖い』と、思ってしまった。
『いつも私達に笑顔を振り撒いている紗季だけど、多分小緑の前だけは鬼のような角を生やした怖いお姉ちゃんになるんだろうな』って、勝手に想像してしまった。
本当に、紗季の行動や思考は本当に読めない。
まあでも、一つの疑惑が晴れたことに私は嬉しかった。
紗季の容疑も晴れたし、小緑も元気だと分かった。
ちょっとずつだけど、確実に前に進んでいる。
この時間だけで、色んな情報が手に入ったし。
後は私達が食べさせた花の名前と、ウサギの真の死因。
それさえ分かったら間違いなくゴールに辿り着ける。
葵とまた遊べる。
何事も前向きに考えないと。
『桑原茜は何でも出来るんだ』って自分に言い聞かせないと。
そして『その思い込みがいつか本当の自分に変わったらいいな』って、私は思う。
それもある意味『夢』の一種だと私は思うから・・・・。
樹々の言葉に私は顔を上げる。
同時に紗季の妹である山村小緑の存在を思い出す。
そういえば昨日のあの後、小緑がどうなったのか聞いていない。
自分に精一杯だったから、小緑の存在を完全に忘れていた。
「紗季、小緑は大丈夫なの?」
私の呟きに、紗季は小さく頷いて答える。
「うん。昨日は帰ったら、いつものように泣きながら暴れているし。おじいちゃんを蹴り飛ばすし。とりあえずお風呂に漬け込んだから風邪も引かなかったし。今日は何食わぬ顔で学校行っているし。それに『今日はダンススクールの日だ』って言っていたし。今頃葵くんと一緒に要るんじゃないかな?」
「あ、そうなんだ・・・・」
その紗季の言葉を聞いて、『小緑は恐ろしくて怖い女の子なんだ』と改めて理解した。
『おじいちゃんを蹴り飛ばす』って意味分からないし・・・・。
同時に『その小緑を静めさせる紗季というお姉ちゃんも怖い』と、思ってしまった。
『いつも私達に笑顔を振り撒いている紗季だけど、多分小緑の前だけは鬼のような角を生やした怖いお姉ちゃんになるんだろうな』って、勝手に想像してしまった。
本当に、紗季の行動や思考は本当に読めない。
まあでも、一つの疑惑が晴れたことに私は嬉しかった。
紗季の容疑も晴れたし、小緑も元気だと分かった。
ちょっとずつだけど、確実に前に進んでいる。
この時間だけで、色んな情報が手に入ったし。
後は私達が食べさせた花の名前と、ウサギの真の死因。
それさえ分かったら間違いなくゴールに辿り着ける。
葵とまた遊べる。
何事も前向きに考えないと。
『桑原茜は何でも出来るんだ』って自分に言い聞かせないと。
そして『その思い込みがいつか本当の自分に変わったらいいな』って、私は思う。
それもある意味『夢』の一種だと私は思うから・・・・。