「茜、ごめん・・・。あたしのせいだ」
だから私の隣にいる樹々の顔を見たら、凄く不安になる。
会わせる顔なんてないから、樹々から目を逸らしてしまう。
同時にそんな自分をまだ殺したいと思う自分がいる。
一度失敗したなら、また挑戦したらいいだけ・・・・。
でも・・・・・。
「はーいはい。茜、飯食いに行くぞ。樹々も一緒に食べに行こうな」
二回手を叩いた兄は、私が横になるソファーにやって来た。
昔から何か動作や発言する時、いつも兄は決まって手を叩く。
きっとダメな妹にやる気出させるための兄の行動なんだろう。
その乾いた音を聞くと、私はいつも身体が引き締まる。
だから、今もそう。
不思議とその音を聴いた私は、まるで目が覚めたように視界もしっかりしていた。
そして樹々の手を借りてなんとか起き上がる。
身体は痛いけど、重くはなかった。
立ち上がることも、歩くことも問題ない。
どうやら階段から落ちた時の痛みも軽傷みたいだ。
同時に思った。『死んでいたら、こんな痛さなんて気にならないのかな?』って。
絶望に満ちた私は、ただそんなくだらないことを考えていた。
だから私の隣にいる樹々の顔を見たら、凄く不安になる。
会わせる顔なんてないから、樹々から目を逸らしてしまう。
同時にそんな自分をまだ殺したいと思う自分がいる。
一度失敗したなら、また挑戦したらいいだけ・・・・。
でも・・・・・。
「はーいはい。茜、飯食いに行くぞ。樹々も一緒に食べに行こうな」
二回手を叩いた兄は、私が横になるソファーにやって来た。
昔から何か動作や発言する時、いつも兄は決まって手を叩く。
きっとダメな妹にやる気出させるための兄の行動なんだろう。
その乾いた音を聞くと、私はいつも身体が引き締まる。
だから、今もそう。
不思議とその音を聴いた私は、まるで目が覚めたように視界もしっかりしていた。
そして樹々の手を借りてなんとか起き上がる。
身体は痛いけど、重くはなかった。
立ち上がることも、歩くことも問題ない。
どうやら階段から落ちた時の痛みも軽傷みたいだ。
同時に思った。『死んでいたら、こんな痛さなんて気にならないのかな?』って。
絶望に満ちた私は、ただそんなくだらないことを考えていた。