「今でも大切な親友だと思っている。『どの口が言っているんだ』と思われるだろうが、そんなの俺には関係ない。そう思わないと、俺自身が前に進めない」
そう言ったら、またこの子に怒られると思った。
でも彼女から帰ってきたのは意外な言葉。
俺の暗い心を照らしてくれる、まるで夜空に浮かぶ月のような明るい言葉。
「その言葉、良かったら茜にも聞かせてあげて。そうしたら茜、凄く喜ぶと思うから」
俺は無意識に彼女のいる方へ振り向いていた。
何故だか目の前の女の子は嬉しそうに、俺に笑顔を見せている。
「お前、名前は?」
「あたし?若槻樹々。アンタより茜の事を大切にする茜の親友だよ」
『俺より茜の事を大事にする親友』・・・・か。
確かにそうかも。
俺なんかよりずっと茜の事を想っていそうだし。
「そうか。ありがとうな若槻。いつも茜の側に居てくれて」
「別に。アンタがもっとしっかりしていたら良かっただけの話」
その若槻の表情は怒っていなかった。
嫉妬するように、若槻は可愛らしく頬を膨らませていた。
そして若槻の言う通りだ。
本当にその通りだ。『バカな決断をしてしまった』って、俺は心から思う。
心の底から後悔している。
・・・・・・。
だったら、俺もっと頑張らないと。
もっともっと素直にならないと。
じゃないと、茜に笑われる。
愛藍にも笑われる。
こんな俺は絶対に嫌だ・・・・。
そう言ったら、またこの子に怒られると思った。
でも彼女から帰ってきたのは意外な言葉。
俺の暗い心を照らしてくれる、まるで夜空に浮かぶ月のような明るい言葉。
「その言葉、良かったら茜にも聞かせてあげて。そうしたら茜、凄く喜ぶと思うから」
俺は無意識に彼女のいる方へ振り向いていた。
何故だか目の前の女の子は嬉しそうに、俺に笑顔を見せている。
「お前、名前は?」
「あたし?若槻樹々。アンタより茜の事を大切にする茜の親友だよ」
『俺より茜の事を大事にする親友』・・・・か。
確かにそうかも。
俺なんかよりずっと茜の事を想っていそうだし。
「そうか。ありがとうな若槻。いつも茜の側に居てくれて」
「別に。アンタがもっとしっかりしていたら良かっただけの話」
その若槻の表情は怒っていなかった。
嫉妬するように、若槻は可愛らしく頬を膨らませていた。
そして若槻の言う通りだ。
本当にその通りだ。『バカな決断をしてしまった』って、俺は心から思う。
心の底から後悔している。
・・・・・・。
だったら、俺もっと頑張らないと。
もっともっと素直にならないと。
じゃないと、茜に笑われる。
愛藍にも笑われる。
こんな俺は絶対に嫌だ・・・・。