俺が茜を殺した。
茜をいじめなければ、こんなことにならなかった。
みんな幸せに過ごすことだって出来たはずなのに。
そんな俺は、自分をぶっ殺したいと思った。
『こんな俺は生きていても意味ないだろ?』って。
むしろ『俺が死ねよ』って心の中で自分の存在を恨み続けた。
やがて朱羽さんは茜の顔を叩く手を止める。
そして俺に向かって小さく呟いた。
「葵だよな?ごめんな、気付かなくて。大きくなったな」
朱羽さんは俺に笑顔を見せてくれるけど、朱羽さん目ので光るものが気になって、俺は朱羽さんから目を逸らしてしまった。
そしてその朱羽さんの涙は、茜の額に落ちる。
本当に『朱羽さんは強い人』だと幼い時からいつも思う。
存在しない桑原家の母親の代わりに、いつも茜を見守っていた。
そして茜の親友と言うことで、いつも俺達を暖かい目で見守ってくれた。
その朱羽さんが泣いていた。
朱羽さんに何かしてやりたいと思ったけど、俺には知恵がなさ過ぎる。
俺には誰も助ける事なんて出来ない・・・・。
だから、『もう何もかも手遅れ』だと気がついた俺は茜から離れた。
「すいません勝手に上がって。俺、帰ります・・・・・」
俺は深く朱羽さんに頭を下げると、『早く帰ろう』と背中を見せる。
そして俺はそのままリビングを通って玄関に向かう。
「そう。ありがとうな。バカな茜を助けてくれたんだよな?本当にありがとう」
その朱羽さんの感謝の言葉は俺の背中に突き刺さる。
だって、その言葉は茜が目を覚ましてから聞きたかったから。
茜が死んでいたら、結局その言葉は何の意味にもならないし。
そんな『ありがとう』なんて、全然嬉しくないし・・・・・。
そう思うと、俺の目にも涙が溢れていた。
何より悔しかった。
『もっと早く行動していたら』って、本当に後悔。
『今からでもいいから、十分前の俺に戻れないかな?』って思う。
膝が完全にぶっ壊れてもいいから、茜を守ったあげたかった。
・・・・守れなかったことが本当に悔しい。
愛藍と、茜と『約束』したのに・・・・・。
・・・・・・。
「茜?あかね!生きてる?」
・・・・・・・・。
・・・・え?
生きている?
茜をいじめなければ、こんなことにならなかった。
みんな幸せに過ごすことだって出来たはずなのに。
そんな俺は、自分をぶっ殺したいと思った。
『こんな俺は生きていても意味ないだろ?』って。
むしろ『俺が死ねよ』って心の中で自分の存在を恨み続けた。
やがて朱羽さんは茜の顔を叩く手を止める。
そして俺に向かって小さく呟いた。
「葵だよな?ごめんな、気付かなくて。大きくなったな」
朱羽さんは俺に笑顔を見せてくれるけど、朱羽さん目ので光るものが気になって、俺は朱羽さんから目を逸らしてしまった。
そしてその朱羽さんの涙は、茜の額に落ちる。
本当に『朱羽さんは強い人』だと幼い時からいつも思う。
存在しない桑原家の母親の代わりに、いつも茜を見守っていた。
そして茜の親友と言うことで、いつも俺達を暖かい目で見守ってくれた。
その朱羽さんが泣いていた。
朱羽さんに何かしてやりたいと思ったけど、俺には知恵がなさ過ぎる。
俺には誰も助ける事なんて出来ない・・・・。
だから、『もう何もかも手遅れ』だと気がついた俺は茜から離れた。
「すいません勝手に上がって。俺、帰ります・・・・・」
俺は深く朱羽さんに頭を下げると、『早く帰ろう』と背中を見せる。
そして俺はそのままリビングを通って玄関に向かう。
「そう。ありがとうな。バカな茜を助けてくれたんだよな?本当にありがとう」
その朱羽さんの感謝の言葉は俺の背中に突き刺さる。
だって、その言葉は茜が目を覚ましてから聞きたかったから。
茜が死んでいたら、結局その言葉は何の意味にもならないし。
そんな『ありがとう』なんて、全然嬉しくないし・・・・・。
そう思うと、俺の目にも涙が溢れていた。
何より悔しかった。
『もっと早く行動していたら』って、本当に後悔。
『今からでもいいから、十分前の俺に戻れないかな?』って思う。
膝が完全にぶっ壊れてもいいから、茜を守ったあげたかった。
・・・・守れなかったことが本当に悔しい。
愛藍と、茜と『約束』したのに・・・・・。
・・・・・・。
「茜?あかね!生きてる?」
・・・・・・・・。
・・・・え?
生きている?