「ちょっ、なんで家のドア開きっぱなしなんだよ?部屋も真っ暗じゃねえか・・・・。ホント、何考えているんだ?」
絶望する俺の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。
芯の通った、よく響き渡る男の人の大きな声。
男の人は続ける。
「茜?いるのか?返事しろ!おい!」
やがてその声は近づいてくる。
同時にずっと暗かったリビングの明かりが灯されて、俺はその人物の顔を確認することができた。
彼の名前は桑原朱羽(クワハラ シュウ)さん。
俺と花菜のように、年の離れた茜のお兄さん。
幼い時、よくお世話になったことを今でも俺はよく覚えている。
朱羽さんはコンビニの袋をリビングの食卓に置くと、コートを雑に脱ぎ捨てる。
次の再び茜を探そうと、俺のいる部屋に朱羽さんは入ってきた。
そして『不法侵入』している俺と目が会う。
「ん?って誰?なんで勝手に人の家に?」
俺は『まずい』と思った。
だって俺、勝手に人の家に上がっているし。
それも家主のいない間に。
完全にやベー奴だ。
でも、そんなことは今はどうでもいい。
俺のことなんてどうでもいい。
「それより茜が!」
「茜?」
俺の震えた声に、ようやく朱羽さんは探し人を見つけた。
それも俺と同じ真っ青な表情で・・・・・。
茜の首にはベルトで首を絞めた赤黒い跡があった。
その妹の変わり果てた姿に、茜の兄の朱羽さんは一瞬で理解したようだった。
「ちょ!茜こら!何やっているんだよ!こら、起きろ!」
朱羽さんは茜の頬を張り続ける。
乾いた音が何度も響き渡るけど、茜の姿は変わらなかった・・・・・。
最悪な状況は、何一つ変わらなかった・・・・。
茜は、目を覚さない・・・・。
・・・・・・。
『もう茜は帰ってこないのかな?』って俺はそう思ったら、凄く不安な気持ちに押し潰された。
同時に凄く後悔していた。
さっきまで『後悔が情けない』とか偉そうに言っていたけど、本当に心の底から後悔する自分が情けない・・・・。
絶望する俺の耳に聞き覚えのある声が聞こえた。
芯の通った、よく響き渡る男の人の大きな声。
男の人は続ける。
「茜?いるのか?返事しろ!おい!」
やがてその声は近づいてくる。
同時にずっと暗かったリビングの明かりが灯されて、俺はその人物の顔を確認することができた。
彼の名前は桑原朱羽(クワハラ シュウ)さん。
俺と花菜のように、年の離れた茜のお兄さん。
幼い時、よくお世話になったことを今でも俺はよく覚えている。
朱羽さんはコンビニの袋をリビングの食卓に置くと、コートを雑に脱ぎ捨てる。
次の再び茜を探そうと、俺のいる部屋に朱羽さんは入ってきた。
そして『不法侵入』している俺と目が会う。
「ん?って誰?なんで勝手に人の家に?」
俺は『まずい』と思った。
だって俺、勝手に人の家に上がっているし。
それも家主のいない間に。
完全にやベー奴だ。
でも、そんなことは今はどうでもいい。
俺のことなんてどうでもいい。
「それより茜が!」
「茜?」
俺の震えた声に、ようやく朱羽さんは探し人を見つけた。
それも俺と同じ真っ青な表情で・・・・・。
茜の首にはベルトで首を絞めた赤黒い跡があった。
その妹の変わり果てた姿に、茜の兄の朱羽さんは一瞬で理解したようだった。
「ちょ!茜こら!何やっているんだよ!こら、起きろ!」
朱羽さんは茜の頬を張り続ける。
乾いた音が何度も響き渡るけど、茜の姿は変わらなかった・・・・・。
最悪な状況は、何一つ変わらなかった・・・・。
茜は、目を覚さない・・・・。
・・・・・・。
『もう茜は帰ってこないのかな?』って俺はそう思ったら、凄く不安な気持ちに押し潰された。
同時に凄く後悔していた。
さっきまで『後悔が情けない』とか偉そうに言っていたけど、本当に心の底から後悔する自分が情けない・・・・。