紗季は学級委員長。
人望の良さを買われて、多くのクラスメイトから推薦された。
その推薦したクラスメイトは、彼女が持病持ちと言うことは知らない。
一方の紗季は弱音を吐かなかった。むしろ喜んでいたりもする。
『今、私がやっていることは誰かのためになる』
それは紗季がよく使っていた言葉。無理して倒れた事があるっていうのに変わった人だ。
ホント、私と同じくらい馬鹿な子。
そんな紗季は私の話題を持ち出す。
「今日は茜ちゃん、音楽祭だったよね?行きたかったな」
「あっうん。演奏順が一番最後だからスゴいヒマ」
「そりゃ茜ちゃん有名だもん。『実力者は最後』って、よくある話じゃん。それに茜ちゃんのことを知らない人なんていないんじゃない?先生も先生だし」
「先生を知っている人多いけど、私を知っている人なんて殆どいないよ。プロじゃないのに。でも有名じゃない方がいいかも。疲れるし」
私の言葉の直後、電話越しに紗季の笑い声が聞こえてきた。
「あはは!確かに、茜ちゃんはそういうキャラだもんね」
さすが辛い小学生時代を過ごした仲だと、私は電話越しの紗季に敬礼。
本当に紗季は私の事をよく知っている。
私は他人に興味はない。
それだけは小学生時代から変わってない。
今も変わっていないと自分でも思っていた。けど・・・・。
「でもさ、茜ちゃんってなんか変わったよね」
「え?」
「明るくなったよね。それは樹々ちゃんと出会ってから?」
そんなことを言われるのは初めてだ。
だからこそ、反応に困った。
人望の良さを買われて、多くのクラスメイトから推薦された。
その推薦したクラスメイトは、彼女が持病持ちと言うことは知らない。
一方の紗季は弱音を吐かなかった。むしろ喜んでいたりもする。
『今、私がやっていることは誰かのためになる』
それは紗季がよく使っていた言葉。無理して倒れた事があるっていうのに変わった人だ。
ホント、私と同じくらい馬鹿な子。
そんな紗季は私の話題を持ち出す。
「今日は茜ちゃん、音楽祭だったよね?行きたかったな」
「あっうん。演奏順が一番最後だからスゴいヒマ」
「そりゃ茜ちゃん有名だもん。『実力者は最後』って、よくある話じゃん。それに茜ちゃんのことを知らない人なんていないんじゃない?先生も先生だし」
「先生を知っている人多いけど、私を知っている人なんて殆どいないよ。プロじゃないのに。でも有名じゃない方がいいかも。疲れるし」
私の言葉の直後、電話越しに紗季の笑い声が聞こえてきた。
「あはは!確かに、茜ちゃんはそういうキャラだもんね」
さすが辛い小学生時代を過ごした仲だと、私は電話越しの紗季に敬礼。
本当に紗季は私の事をよく知っている。
私は他人に興味はない。
それだけは小学生時代から変わってない。
今も変わっていないと自分でも思っていた。けど・・・・。
「でもさ、茜ちゃんってなんか変わったよね」
「え?」
「明るくなったよね。それは樹々ちゃんと出会ってから?」
そんなことを言われるのは初めてだ。
だからこそ、反応に困った。