今日は日曜日。
『紗季は風邪を引いて、休日病院にでも行ってるのかな?』なんて思ったが違った。
「入院。もう慣れっこだけどね」
あまり聞かない言葉だが私は驚かなかった。
同時に紗季の現状について思い出す。
「そうだった。ごめん」
樹々が言うには、この前のカフェ会に紗季も誘ったらしいが、紗季は『病院に行く』と言っていた。
そして翌日から、紗季は学校に来なかった。
夏場の暑さから、体調を崩してしまったみたい。
紗季が入院していることを知らなかった訳じゃない。
ただ納得するのが嫌だった。
見舞いに行く度に、辛そうな表情で横になる友達の姿を見るのが嫌だったから。
だから紗季が入院しているなんて、考えたくもなかった。
一方の紗季は優しく微笑むような声を返してくれる。
「なんで茜ちゃんが謝る必要があるの?私はもう大丈夫だから。今から退院するから、明日からは普通に過ごせるから」
「そうなんだ。なら良かった」
「うん。今日も先生と話をして『良くなって来てる』って。だから大丈夫!」
生まれた時から紗季は心臓が弱かった。
入院も彼女に言わせたら『日常茶飯』らしい。
私と同じ小学校に通っていた紗季は私の過去を知っている。
彼女はあの頃の私の『敵』ではなく『味方』だった。
いつも暗い表情の私を励まそうと、弱った身体で何度も私に声を掛けてくれた。
それに『休みの日は渡すの家に遊びに来て欲しい』と気を使ってくれた。
ホントに優しい私の友達。
だから優しい紗季は、クラスのみんなの前では私の過去の話をしない。
私も紗季の病気の事は、樹々以外には誰にも伝えていない。
でも私は本当はクラスのみんなに伝えたいんだけどね。
『周りに知ってもらった方が、助けてくれて良いのではないか』と私なりの持論はあるが、紗季は否定をする。
理由は『みんなに迷惑をかけたくないから』・・・・らしい。
だからといって、クラスの面倒事を受け入れるのは少し違うと私は思ったりもするけど、紗季は聞いてくれない・・・・・。
『紗季は風邪を引いて、休日病院にでも行ってるのかな?』なんて思ったが違った。
「入院。もう慣れっこだけどね」
あまり聞かない言葉だが私は驚かなかった。
同時に紗季の現状について思い出す。
「そうだった。ごめん」
樹々が言うには、この前のカフェ会に紗季も誘ったらしいが、紗季は『病院に行く』と言っていた。
そして翌日から、紗季は学校に来なかった。
夏場の暑さから、体調を崩してしまったみたい。
紗季が入院していることを知らなかった訳じゃない。
ただ納得するのが嫌だった。
見舞いに行く度に、辛そうな表情で横になる友達の姿を見るのが嫌だったから。
だから紗季が入院しているなんて、考えたくもなかった。
一方の紗季は優しく微笑むような声を返してくれる。
「なんで茜ちゃんが謝る必要があるの?私はもう大丈夫だから。今から退院するから、明日からは普通に過ごせるから」
「そうなんだ。なら良かった」
「うん。今日も先生と話をして『良くなって来てる』って。だから大丈夫!」
生まれた時から紗季は心臓が弱かった。
入院も彼女に言わせたら『日常茶飯』らしい。
私と同じ小学校に通っていた紗季は私の過去を知っている。
彼女はあの頃の私の『敵』ではなく『味方』だった。
いつも暗い表情の私を励まそうと、弱った身体で何度も私に声を掛けてくれた。
それに『休みの日は渡すの家に遊びに来て欲しい』と気を使ってくれた。
ホントに優しい私の友達。
だから優しい紗季は、クラスのみんなの前では私の過去の話をしない。
私も紗季の病気の事は、樹々以外には誰にも伝えていない。
でも私は本当はクラスのみんなに伝えたいんだけどね。
『周りに知ってもらった方が、助けてくれて良いのではないか』と私なりの持論はあるが、紗季は否定をする。
理由は『みんなに迷惑をかけたくないから』・・・・らしい。
だからといって、クラスの面倒事を受け入れるのは少し違うと私は思ったりもするけど、紗季は聞いてくれない・・・・・。