「泣き虫な茜ちゃん」
カウンター席の椅子を掴みかけた所で、またトゲのある声が後ろから聞こえた。
私は振り返ると、愛藍同様に人をバカにするような笑顔を浮かべている紗季が立っていた。
「なにさ紗季。喧嘩売りに来たの?」
紗季はいつもの笑顔で答える・・・・。
「うん、そうだね。私の可愛い妹ちゃんが怒っているから相手してあげて」
「げ・・・・」
怒り狂っていた私の表情は、紗季の言葉で真っ青な表情に変わる。
そして紗季の姿で気付かなかったけど、紗季の後ろには妹の小緑の姿があった。
まるで汚物を見るような視線で小緑は私を見つめている・・・・・。
・・・・・・・。
本当にごめんなさい・・・・。
小緑は私の目に立つと、私の名前を呼ぶ。
「泣き虫な茜さん」
「はい・・・ごめんないさい」
小緑に名前を呼ばれて、私は直ぐに頭を下げた。
『今から何されるんだろう』と不安になりながら、私は目を瞑った。
『こんな馬鹿な私を許してください』と、それだけを私は思い続けた。
だって私、小緑のダンス中はずっと泣いていたし・・・・。
そのせいで紗季も愛藍も小緑のダンスを見ることが出来なかったし。
小緑も一生懸命練習していたって先から聞いたのに。
小緑に申し訳ないことをしてしまったのに・・・・・。
「がんばれ」
私の耳に届いた小緑の言葉に、私はまぶたを開けて顔を上げる。
そうしたら小緑は何故か笑っていた。
可愛らしい女の子の笑顔を見せてくれる。
「えっ?」
私は聞き間違えたかと思った。
どうして私が励まされているのか理解できなかった。
一方の小緑は続ける。
カウンター席の椅子を掴みかけた所で、またトゲのある声が後ろから聞こえた。
私は振り返ると、愛藍同様に人をバカにするような笑顔を浮かべている紗季が立っていた。
「なにさ紗季。喧嘩売りに来たの?」
紗季はいつもの笑顔で答える・・・・。
「うん、そうだね。私の可愛い妹ちゃんが怒っているから相手してあげて」
「げ・・・・」
怒り狂っていた私の表情は、紗季の言葉で真っ青な表情に変わる。
そして紗季の姿で気付かなかったけど、紗季の後ろには妹の小緑の姿があった。
まるで汚物を見るような視線で小緑は私を見つめている・・・・・。
・・・・・・・。
本当にごめんなさい・・・・。
小緑は私の目に立つと、私の名前を呼ぶ。
「泣き虫な茜さん」
「はい・・・ごめんないさい」
小緑に名前を呼ばれて、私は直ぐに頭を下げた。
『今から何されるんだろう』と不安になりながら、私は目を瞑った。
『こんな馬鹿な私を許してください』と、それだけを私は思い続けた。
だって私、小緑のダンス中はずっと泣いていたし・・・・。
そのせいで紗季も愛藍も小緑のダンスを見ることが出来なかったし。
小緑も一生懸命練習していたって先から聞いたのに。
小緑に申し訳ないことをしてしまったのに・・・・・。
「がんばれ」
私の耳に届いた小緑の言葉に、私はまぶたを開けて顔を上げる。
そうしたら小緑は何故か笑っていた。
可愛らしい女の子の笑顔を見せてくれる。
「えっ?」
私は聞き間違えたかと思った。
どうして私が励まされているのか理解できなかった。
一方の小緑は続ける。