「だったら言えるんじゃねえの?今なら山村に、『ごめんなさい』って」
再び瑠璃と目が合う。
さっきから瑠璃は何度も僕から目を逸らしているが、それは僕も一緒だった。
瑠璃の綺麗な長い金髪が目に写った。
その金髪は自分で染めたのだろうか、それとも美容院で染めたのだろうか。
そういえば昔から瑠璃の髪色は明るかったっけ。
似合っているんだけど、その髪色を校則に当てはめるとただの不良少女となってしまう。
まあ実際に中身もそうなんだけど・・・・・。
でもそれは僕も同じ。
僕も明るい茶髪だ。
お姉ちゃんには反対されたけど、近くの美容院で染めてもらった。
毛染め禁止の校則がある僕の通う中学校では、瑠璃同様に何度も指導を食らった記憶がある。
『赤信号、みんなで渡れば怖くない』って言葉をたまに聞くけど、本当にそんな人生を僕は瑠璃と共に歩んできたと思う。
僕一人では何も出来ないし、一人で赤信号を渡る勇気なんてない。
でも瑠璃が隣にいてくれたら、どんな悪いことをしても怖くなかった。
一緒に校則破って、小学生から髪を染めて、一緒に万引きして・・・・。
いつも二人で一人の僕達は、みんなの迷惑になることばかりしていた。
悪の心を持った悪役のように、いつも悪いことを企んで行動していた。
先生や近所の人に怒られることも怖くなかった。
何より楽しかったのが本音だ。
『ずっと悪いことをしていたい』と、当時はふざけたことを考えていた。
そして僕らはいつも、金子麦という正義のヒーローにボコボコにやられて説教されるのがいつものオチ。
でも僕らは立ち上がる。
『悪は正義に勝てるんだ』とでも言うように、僕らは悪企みをやめなかった。
そしてまた麦に怒られて以後何度も繰り返し。
でも僕はある日から心変わりをしていた。
万引きを犯したその日に、麦から『正義とは何か』と説教されたから僕は変わることが出来た。
『悪の心』から、『正義の心』に入れ替わり、人と向き合えるようになった。
同時に、『悪の心』を持っていた自分の過去の行動が許せないと思うようになった。
一方の瑠璃は相変わらずだった。
悪友の僕に、誰かを困らせるようなイタズラを提案する日々。
瑠璃とはよき理解者であったけど、心変わりしない瑠璃が嫌いだったのも事実。
そんな彼女と僕は対立したことがある。
悪いことをして謝ろうとしない瑠璃に、僕はいつの間にか麦同様に瑠璃に怒った記憶がある。
『ごめんなさいって言いに行こ』って、礼儀知らずの瑠璃にぶちギレた記憶がある。
・・・・・・。
再び瑠璃と目が合う。
さっきから瑠璃は何度も僕から目を逸らしているが、それは僕も一緒だった。
瑠璃の綺麗な長い金髪が目に写った。
その金髪は自分で染めたのだろうか、それとも美容院で染めたのだろうか。
そういえば昔から瑠璃の髪色は明るかったっけ。
似合っているんだけど、その髪色を校則に当てはめるとただの不良少女となってしまう。
まあ実際に中身もそうなんだけど・・・・・。
でもそれは僕も同じ。
僕も明るい茶髪だ。
お姉ちゃんには反対されたけど、近くの美容院で染めてもらった。
毛染め禁止の校則がある僕の通う中学校では、瑠璃同様に何度も指導を食らった記憶がある。
『赤信号、みんなで渡れば怖くない』って言葉をたまに聞くけど、本当にそんな人生を僕は瑠璃と共に歩んできたと思う。
僕一人では何も出来ないし、一人で赤信号を渡る勇気なんてない。
でも瑠璃が隣にいてくれたら、どんな悪いことをしても怖くなかった。
一緒に校則破って、小学生から髪を染めて、一緒に万引きして・・・・。
いつも二人で一人の僕達は、みんなの迷惑になることばかりしていた。
悪の心を持った悪役のように、いつも悪いことを企んで行動していた。
先生や近所の人に怒られることも怖くなかった。
何より楽しかったのが本音だ。
『ずっと悪いことをしていたい』と、当時はふざけたことを考えていた。
そして僕らはいつも、金子麦という正義のヒーローにボコボコにやられて説教されるのがいつものオチ。
でも僕らは立ち上がる。
『悪は正義に勝てるんだ』とでも言うように、僕らは悪企みをやめなかった。
そしてまた麦に怒られて以後何度も繰り返し。
でも僕はある日から心変わりをしていた。
万引きを犯したその日に、麦から『正義とは何か』と説教されたから僕は変わることが出来た。
『悪の心』から、『正義の心』に入れ替わり、人と向き合えるようになった。
同時に、『悪の心』を持っていた自分の過去の行動が許せないと思うようになった。
一方の瑠璃は相変わらずだった。
悪友の僕に、誰かを困らせるようなイタズラを提案する日々。
瑠璃とはよき理解者であったけど、心変わりしない瑠璃が嫌いだったのも事実。
そんな彼女と僕は対立したことがある。
悪いことをして謝ろうとしない瑠璃に、僕はいつの間にか麦同様に瑠璃に怒った記憶がある。
『ごめんなさいって言いに行こ』って、礼儀知らずの瑠璃にぶちギレた記憶がある。
・・・・・・。