私は辺りを見渡す。
何度振り返っても、そこには本日の演奏者が最後の練習をしている。
同じピアニストや、バイオリンを持つもの。
そして同じ高校の吹奏楽部もいる。
このコンサートは二十二歳以下の演奏者を対象にした地元では大きな音楽祭だ。
実力は問われない。
地元の音楽好きな少年少女であれば、誰でも参加は可能だ。
そんなお遊び同然のコンサートに私も参加。
最初は興味がないと断ったのだが、主催側の強い希望とがあったらしい。
他にもプロのピアニストがゲストで来ているとか。
私はプロではない。
周囲から実力どうこう言われているが、本当に趣味で勝手に弾いているだけだ。
コンクールにも本当は興味がない。
と言うか暇な時に弾くピアノが好きなのに、なんでみんな分かってくれないかな?
『弾きたくない時に弾いたピアノ』って、本当につまらないし。
そんな呆れた思考を持つの私に、春茶先生は問い掛けて来る。
「練習はまだする?」
「うーんどうしよ・・・・。そういえば、栗原先生は?」
「りっちゃんなら、もう戻ってくるんじゃない?お茶買いに行ってくれてるし」
「そうですか」
開演までまだ時間があるし、私はもう一度練習しようかと思った。
でも直後に練習スタジオの扉が開くから、私は視線を扉に移す。
練習スタジオに入ってきたのは、春茶先生と同じくピアノ講師先生である背の高い男性だった。
私が通うピアノ教室の大嫌いな先生。
「茜ちゃん、差し入れ」
そう言って彼は自販機で買ったと思われるペットボトルを私に投げ付けてくる。
私が運動音痴と知っての彼の行動だ。
どうなるか分かってるくせに。
何度振り返っても、そこには本日の演奏者が最後の練習をしている。
同じピアニストや、バイオリンを持つもの。
そして同じ高校の吹奏楽部もいる。
このコンサートは二十二歳以下の演奏者を対象にした地元では大きな音楽祭だ。
実力は問われない。
地元の音楽好きな少年少女であれば、誰でも参加は可能だ。
そんなお遊び同然のコンサートに私も参加。
最初は興味がないと断ったのだが、主催側の強い希望とがあったらしい。
他にもプロのピアニストがゲストで来ているとか。
私はプロではない。
周囲から実力どうこう言われているが、本当に趣味で勝手に弾いているだけだ。
コンクールにも本当は興味がない。
と言うか暇な時に弾くピアノが好きなのに、なんでみんな分かってくれないかな?
『弾きたくない時に弾いたピアノ』って、本当につまらないし。
そんな呆れた思考を持つの私に、春茶先生は問い掛けて来る。
「練習はまだする?」
「うーんどうしよ・・・・。そういえば、栗原先生は?」
「りっちゃんなら、もう戻ってくるんじゃない?お茶買いに行ってくれてるし」
「そうですか」
開演までまだ時間があるし、私はもう一度練習しようかと思った。
でも直後に練習スタジオの扉が開くから、私は視線を扉に移す。
練習スタジオに入ってきたのは、春茶先生と同じくピアノ講師先生である背の高い男性だった。
私が通うピアノ教室の大嫌いな先生。
「茜ちゃん、差し入れ」
そう言って彼は自販機で買ったと思われるペットボトルを私に投げ付けてくる。
私が運動音痴と知っての彼の行動だ。
どうなるか分かってるくせに。

