「茜ちゃん、こっちゃんが通うダンススクールにいる江島葵くんにいじめられていたの」
「えっ?どういうこと?」
「茜ちゃんと葵くんは学校で飼っていたウサギに餌を花をあげたんたって。そしたら翌日にウサギは死んでいた。元々学校で用意したエサ以外は与えるの禁止だし、怒られるのを恐れた葵くんは茜ちゃんの責任してその場を逃れた。茜ちゃんはウサギを殺した犯人として酷く怒られて、さらに葵くんを貶めようとしたと、クラスのみんなは茜ちゃんをいじめた」
お姉ちゃんの声を聞いて、僕は言葉が出てこなかった。
僕のよく知っている茜さんに、『そんな辛い過去があったんだ』って思ったから。
お姉ちゃんは続ける。
「そこからだよ。私が茜ちゃんと出会ったのは。いじめられた茜ちゃんは教室に行くのを止めて、保健室で授業を受けるようになった。私もその頃は入退院繰り返していたから、私も殆ど身体に気を使っての保健室登校だったし。気がついたら仲良くなっていた」
「知らなかった」
「まあでも言ってないもんね。最近の茜ちゃんはすごく変わってきたし、『何でも進んでやる明るい子』に見えるから、そんな過去があるなんて思えないし」
いや、本当は薄々気が付いていた。
烏羽先生が言った『保健室登校になってしまった山村紗季と一緒にいた女の子。
そしてその女の子を江島葵がいじめた』と言っていた。
考えたらすぐに分かったけど、僕は考えたくなかった。
だってお姉ちゃんの言う通り、最近の茜さんはよく笑うし。
いじめとは無縁のような明るい女の子に見えるし。
何より辛い過去と重ねたくないと言うか・・・・。
でもそれはいいんだけど、お姉ちゃんの話を聞いて僕の中に疑問が一つ浮かぶ。
どうしてお姉ちゃんの手が震えて見えるのだろうか。
まるでその今の茜さんの過去に嘘があったような。
お姉ちゃんから変な違和感を感じた。
お姉ちゃん、その過去で何か隠してる?
お姉ちゃんは震えた手のまま続ける・・・・・。
「茜ちゃんと葵くん。それと同じ時間を過ごした愛藍くんは本当は凄く仲が良かったんだ。それこそこっちゃんや瑠璃ちゃんみたいにね。本当に仲良かったのに、なんであんなことになってしまったんだろう・・・・」
僕と瑠璃みたいか・・・・・。
・・・・・・。
「えっ?どういうこと?」
「茜ちゃんと葵くんは学校で飼っていたウサギに餌を花をあげたんたって。そしたら翌日にウサギは死んでいた。元々学校で用意したエサ以外は与えるの禁止だし、怒られるのを恐れた葵くんは茜ちゃんの責任してその場を逃れた。茜ちゃんはウサギを殺した犯人として酷く怒られて、さらに葵くんを貶めようとしたと、クラスのみんなは茜ちゃんをいじめた」
お姉ちゃんの声を聞いて、僕は言葉が出てこなかった。
僕のよく知っている茜さんに、『そんな辛い過去があったんだ』って思ったから。
お姉ちゃんは続ける。
「そこからだよ。私が茜ちゃんと出会ったのは。いじめられた茜ちゃんは教室に行くのを止めて、保健室で授業を受けるようになった。私もその頃は入退院繰り返していたから、私も殆ど身体に気を使っての保健室登校だったし。気がついたら仲良くなっていた」
「知らなかった」
「まあでも言ってないもんね。最近の茜ちゃんはすごく変わってきたし、『何でも進んでやる明るい子』に見えるから、そんな過去があるなんて思えないし」
いや、本当は薄々気が付いていた。
烏羽先生が言った『保健室登校になってしまった山村紗季と一緒にいた女の子。
そしてその女の子を江島葵がいじめた』と言っていた。
考えたらすぐに分かったけど、僕は考えたくなかった。
だってお姉ちゃんの言う通り、最近の茜さんはよく笑うし。
いじめとは無縁のような明るい女の子に見えるし。
何より辛い過去と重ねたくないと言うか・・・・。
でもそれはいいんだけど、お姉ちゃんの話を聞いて僕の中に疑問が一つ浮かぶ。
どうしてお姉ちゃんの手が震えて見えるのだろうか。
まるでその今の茜さんの過去に嘘があったような。
お姉ちゃんから変な違和感を感じた。
お姉ちゃん、その過去で何か隠してる?
お姉ちゃんは震えた手のまま続ける・・・・・。
「茜ちゃんと葵くん。それと同じ時間を過ごした愛藍くんは本当は凄く仲が良かったんだ。それこそこっちゃんや瑠璃ちゃんみたいにね。本当に仲良かったのに、なんであんなことになってしまったんだろう・・・・」
僕と瑠璃みたいか・・・・・。
・・・・・・。