「自分がダメだから、他人を巻き込んでその他人を傷付けるなんて、最低な人間の行動だ。そんなの子供でも許されないのに。でも、世の中には沢山いるんだよね。大人なのに、それを理解していない人とか山ほどいる。例えば僕の両親。政治家とか教育委員会とか、周りから見たら凄い仕事をしているように見えるけど、その正体は娘の僕とさきねぇを蹴落とすだけの最低なクズ野郎。自分さえ生き残れば、『例え娘でもどうでもいい』と思うクズの中のクズ。そんな奴、僕は嫌いだし絶対に許さない」
僕の言葉を聞いて、初めて砂田の表情が歪んだ気がする。
でもよく考えたら普段大人しくて何考えているか分からない僕が、いきなり『人の価値観』を語っているんだ。
そりゃ驚くよね。
僕は続ける。
「でも、僕もそうだった。瑠璃と一緒にみんなを困らせて、それが正しいと思っていた。自分さえよかったら、周りなんてどうでもいいと思った。けど、それを正してくれのは麦だ」
それが万引きをして変わろうとした時の当時の僕の姿。
『僕らが盗んだ商品をお金にして、生活をしている人も居るんだ』って言われたから、僕は酷く反省した。
樹々さんのようにお金に困っている家庭もあるし、子供の悪ふざけで家庭がぶち壊されるなんて絶対にあってはならないこと。
だから、その日から僕の意識が変わるように心掛けた。
お姉ちゃんのように常に誰かを一番には考えられないけど、人並みには相手の気持ちを考えれるようにはなった。
『これをしたら相手がどんな気持ちになるか』とか。
まだ少しだけだけど、分かった気がする。
でも怒って自分を制御できない時もある。
この前城崎さんのカフェを手伝った時、僕を心配してくれる茜さんや城崎さんに暴言を吐いてしまった。
結果的に橙磨さんに本気で怒られたし、あれは本当に『ごめんなさい』と謝りたい。
まだちゃんと謝っていないから、しっかり頭を下げて謝りたい。
まだまだ学ぶことはたくさんあるけど、僕はとにかく変わりたい。
もっともっと変わりたい。
『中学生だから、まだガキのままでいいじゃん』って言われるかもしれないけど、それじゃあまた誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない。
誰かを蹴落としてまで自分の人生を飾りたくない。
そして麦のように、僕もみんなの悪を正すような正義のヒーローになりたい。
助ける側の人間になりたい。
間違った事をしている人がいたら、『それは間違っているよ』って紗季お姉ちゃんのように優しく言いたい。
でもそうやって『変わろうと意識』を持ち始めた僕を、瑠璃は許さなかった。
他人のように変わっていく僕を見て、瑠璃は僕の事を許せなかったんだろう。
例えば『悪役で共に頑張る仲間』が次の日に対立する正義のヒーローと共に行動して、悪役の自分と対立する。
『信じていた仲間』が突然自分の敵になる・・・・。
自分の存在を否定してくる・・・・・・。
・・・・・・・。
そりゃ怒るよね。
瑠璃は『僕には裏切られた』と思うよね。
だからと言って、僕は昔に戻る気はない。
これからも僕は変わり続けたい。
これからも色んな事を学んでいきたい。
その意思は例え更に辛い現実が待ち受けていたとしても、変わらないだろう。
絶対に・・・・!
僕の言葉を聞いて、初めて砂田の表情が歪んだ気がする。
でもよく考えたら普段大人しくて何考えているか分からない僕が、いきなり『人の価値観』を語っているんだ。
そりゃ驚くよね。
僕は続ける。
「でも、僕もそうだった。瑠璃と一緒にみんなを困らせて、それが正しいと思っていた。自分さえよかったら、周りなんてどうでもいいと思った。けど、それを正してくれのは麦だ」
それが万引きをして変わろうとした時の当時の僕の姿。
『僕らが盗んだ商品をお金にして、生活をしている人も居るんだ』って言われたから、僕は酷く反省した。
樹々さんのようにお金に困っている家庭もあるし、子供の悪ふざけで家庭がぶち壊されるなんて絶対にあってはならないこと。
だから、その日から僕の意識が変わるように心掛けた。
お姉ちゃんのように常に誰かを一番には考えられないけど、人並みには相手の気持ちを考えれるようにはなった。
『これをしたら相手がどんな気持ちになるか』とか。
まだ少しだけだけど、分かった気がする。
でも怒って自分を制御できない時もある。
この前城崎さんのカフェを手伝った時、僕を心配してくれる茜さんや城崎さんに暴言を吐いてしまった。
結果的に橙磨さんに本気で怒られたし、あれは本当に『ごめんなさい』と謝りたい。
まだちゃんと謝っていないから、しっかり頭を下げて謝りたい。
まだまだ学ぶことはたくさんあるけど、僕はとにかく変わりたい。
もっともっと変わりたい。
『中学生だから、まだガキのままでいいじゃん』って言われるかもしれないけど、それじゃあまた誰かに迷惑をかけてしまうかもしれない。
誰かを蹴落としてまで自分の人生を飾りたくない。
そして麦のように、僕もみんなの悪を正すような正義のヒーローになりたい。
助ける側の人間になりたい。
間違った事をしている人がいたら、『それは間違っているよ』って紗季お姉ちゃんのように優しく言いたい。
でもそうやって『変わろうと意識』を持ち始めた僕を、瑠璃は許さなかった。
他人のように変わっていく僕を見て、瑠璃は僕の事を許せなかったんだろう。
例えば『悪役で共に頑張る仲間』が次の日に対立する正義のヒーローと共に行動して、悪役の自分と対立する。
『信じていた仲間』が突然自分の敵になる・・・・。
自分の存在を否定してくる・・・・・・。
・・・・・・・。
そりゃ怒るよね。
瑠璃は『僕には裏切られた』と思うよね。
だからと言って、僕は昔に戻る気はない。
これからも僕は変わり続けたい。
これからも色んな事を学んでいきたい。
その意思は例え更に辛い現実が待ち受けていたとしても、変わらないだろう。
絶対に・・・・!