「先生が謝る必要はないです。烏羽先生は小緑の味方なんですから」
「そう言ってくれて正直嬉しいよ。お姉ちゃんも辛いと思うし」
「私は『いじめが許さない』って言うか・・・。友達が小緑と一緒の思いをしていたから、よく相談されてました。だから自分とは無縁だったいじめを自然と考えるようになってしまいまして・・・・。でも正直『自分じゃなくてよかった』って思う自分もいるけど・・・・」
本当な自分じゃなくて良かったと思う。
身体が弱い上に私もいじめられていたら、きっと私はもうこの世には居なかっただろう。
テレビニュースで流れるいじめで自殺した生徒のニュースを見ても『可哀想だな』って思うだけ。
でもそれだと、『何にも意味がない』ことに最近気が付いた。
それだと『口だけの無責任な教育者達』と同じだと私は気が付いた。
私が小学五年生の時、隣のクラスで酷いいじめが起きていた。
男の子二人が女の子を一方的にいじめていたあの日。
そのクラスの担任も『クズ』みたいな人で、そのいじめを止めようとはしなかった。
まるで最初から『桑原茜』という生徒はその教室には居ないように、クズみたいな先生はいじめを無視していた・・・・。
その様子を、私は隣のクラスから見ていた。
私はいじめを止めようと当時仲の良かった生徒に相談したけど、『自分がいじめられるかもしれない』という理由で、みんな知らないフリをしていた。
結果的に私は体調を崩して入院してしまったから、私は止めることは出来なかったけど、入院している時はいつもいじめられている女の子の事ばかり考えていた。
『大丈夫かな?』って。『泣いてないかな』って・・・・・。
「そうか。お姉ちゃんも身体がよくないんだって?そんな中でも妹の事を考えてくれて、山村は幸せだろうな」
先生の言葉を小緑はゲームに夢中でたぶん話は聞いていないだろう。
そういえば『マーロンの新しいルートが見つかった』って小緑は喜んでいたっけ。
これでハッピーエンドが迎えられるって言っていたけど、『マークVSアーロン』は推理ゲームだから、そう簡単にゲームが進まないだろう。
昔と同じで、今も分からないところがあったら私に聞いてくるし。
その時の小緑は楽しそうな顔を浮かべている。
現実逃避のように、目の前の現実を忘れてしまうほど、小緑は笑顔を見せていた。
だけど、それが逆に私の心を苦しませた。
普段からこんな可愛い笑顔を見せてくれたら、小緑は幸せなんだろうと思うけど・・・・。
そんな中、先生の声が聞こえる。
「なあお姉さん。一つ頼みがあるんだけど」
「なんですか?」
私は首を傾げた。
きっと今からの言葉が本題なんだろう。
「そう言ってくれて正直嬉しいよ。お姉ちゃんも辛いと思うし」
「私は『いじめが許さない』って言うか・・・。友達が小緑と一緒の思いをしていたから、よく相談されてました。だから自分とは無縁だったいじめを自然と考えるようになってしまいまして・・・・。でも正直『自分じゃなくてよかった』って思う自分もいるけど・・・・」
本当な自分じゃなくて良かったと思う。
身体が弱い上に私もいじめられていたら、きっと私はもうこの世には居なかっただろう。
テレビニュースで流れるいじめで自殺した生徒のニュースを見ても『可哀想だな』って思うだけ。
でもそれだと、『何にも意味がない』ことに最近気が付いた。
それだと『口だけの無責任な教育者達』と同じだと私は気が付いた。
私が小学五年生の時、隣のクラスで酷いいじめが起きていた。
男の子二人が女の子を一方的にいじめていたあの日。
そのクラスの担任も『クズ』みたいな人で、そのいじめを止めようとはしなかった。
まるで最初から『桑原茜』という生徒はその教室には居ないように、クズみたいな先生はいじめを無視していた・・・・。
その様子を、私は隣のクラスから見ていた。
私はいじめを止めようと当時仲の良かった生徒に相談したけど、『自分がいじめられるかもしれない』という理由で、みんな知らないフリをしていた。
結果的に私は体調を崩して入院してしまったから、私は止めることは出来なかったけど、入院している時はいつもいじめられている女の子の事ばかり考えていた。
『大丈夫かな?』って。『泣いてないかな』って・・・・・。
「そうか。お姉ちゃんも身体がよくないんだって?そんな中でも妹の事を考えてくれて、山村は幸せだろうな」
先生の言葉を小緑はゲームに夢中でたぶん話は聞いていないだろう。
そういえば『マーロンの新しいルートが見つかった』って小緑は喜んでいたっけ。
これでハッピーエンドが迎えられるって言っていたけど、『マークVSアーロン』は推理ゲームだから、そう簡単にゲームが進まないだろう。
昔と同じで、今も分からないところがあったら私に聞いてくるし。
その時の小緑は楽しそうな顔を浮かべている。
現実逃避のように、目の前の現実を忘れてしまうほど、小緑は笑顔を見せていた。
だけど、それが逆に私の心を苦しませた。
普段からこんな可愛い笑顔を見せてくれたら、小緑は幸せなんだろうと思うけど・・・・。
そんな中、先生の声が聞こえる。
「なあお姉さん。一つ頼みがあるんだけど」
「なんですか?」
私は首を傾げた。
きっと今からの言葉が本題なんだろう。