「じゃあはい。樹々ちゃんと瑞季くんが居なくなっちゃったけど、みんなからの誕生日プレゼント」
お姉ちゃんから白い袋を渡された。
どこの店かは分からないけど、高そうなブランド品の袋ではない。
まあブランド物だとしても、僕には似合わないと思うけど。
その袋の中を確認する。
入っていたのは女の子らしい可愛らしい花の形をしたネックレスだった。
でも誕生日プレゼントなんて貰ったことないから、僕はどんな顔をしたらいいのか分からない。
だからなのか、そのネックレスを見つめると同時に僕は違和感を感じた。
「なんで二つあるの?」
僕が見つめるネックレスは二つ入っていた。
同じ花の形をしたネックレスが二つ。
いや、一つでいいんだけど・・・・。
と言うか『二つあるなら片方は別のネックレスにしてよ』って心の中で僕は呟く。
お姉ちゃんは苦笑いを浮かべて曖昧に答える。
「うーん。間違って二つ買っちゃった。と言うか被っちゃった。まあ予備と思ってくれたらいいかも」
「予算妥協した?」
「そんなことない!って言えたらいいかも・・・・。一つだけだったら予算余るし・でもキャンペーン中だったみたいで、二つ買うとお得だったし。予算ピッタリだったし。ほら、こっちゃん昔からよく物を無くし!」
笑って誤魔化そうとするお姉ちゃんに、僕は精一杯の頭突きを食らわした。
同時にみんなは驚いた表情で僕を見ている。
「痛っ!こらこっちゃんなにするのさ!」
「相変わらず馬鹿なさきねぇが好き。誰かに物なんて買ったことないのに、そんな無茶なこといきなりするから」
『本当にいつも無茶する紗季お姉ちゃん』だと、いつも妹の僕は思わされる。
自分は身体が弱いというのに、いつも全力で僕を応援してくれる。
・・・・・・。
ホント馬鹿みたい。
自分のことを第一に考えたらいいのに。
でもその馬鹿をするお姉ちゃんが大好きだ。
僕も見習いたい。
お姉ちゃんから白い袋を渡された。
どこの店かは分からないけど、高そうなブランド品の袋ではない。
まあブランド物だとしても、僕には似合わないと思うけど。
その袋の中を確認する。
入っていたのは女の子らしい可愛らしい花の形をしたネックレスだった。
でも誕生日プレゼントなんて貰ったことないから、僕はどんな顔をしたらいいのか分からない。
だからなのか、そのネックレスを見つめると同時に僕は違和感を感じた。
「なんで二つあるの?」
僕が見つめるネックレスは二つ入っていた。
同じ花の形をしたネックレスが二つ。
いや、一つでいいんだけど・・・・。
と言うか『二つあるなら片方は別のネックレスにしてよ』って心の中で僕は呟く。
お姉ちゃんは苦笑いを浮かべて曖昧に答える。
「うーん。間違って二つ買っちゃった。と言うか被っちゃった。まあ予備と思ってくれたらいいかも」
「予算妥協した?」
「そんなことない!って言えたらいいかも・・・・。一つだけだったら予算余るし・でもキャンペーン中だったみたいで、二つ買うとお得だったし。予算ピッタリだったし。ほら、こっちゃん昔からよく物を無くし!」
笑って誤魔化そうとするお姉ちゃんに、僕は精一杯の頭突きを食らわした。
同時にみんなは驚いた表情で僕を見ている。
「痛っ!こらこっちゃんなにするのさ!」
「相変わらず馬鹿なさきねぇが好き。誰かに物なんて買ったことないのに、そんな無茶なこといきなりするから」
『本当にいつも無茶する紗季お姉ちゃん』だと、いつも妹の僕は思わされる。
自分は身体が弱いというのに、いつも全力で僕を応援してくれる。
・・・・・・。
ホント馬鹿みたい。
自分のことを第一に考えたらいいのに。
でもその馬鹿をするお姉ちゃんが大好きだ。
僕も見習いたい。