「変じゃないと思う。好きだったら好きでいいと思う。嫌いと好き両方あって、それが初めて一つの人間関係だと思うから」
あたしは何を言っているのだろうか。
ろくに人間関係を築けなかったくせに。
説得力も何一つないのに。
でもそんなことは今はどうでもいい。
そんなことより、なんだかあたしより年上に見える小緑の思考が気になる。
「と言うか、どうしてそんなことを思うの?」
あたしは小緑に理由を聞いた。
聞いた理由は、小緑がまだ十三歳の中学生に思えなかったから。
こんなこと、普通の中学生は思わないはず・・・・。
小緑は答える。
「何ででしょうね。昔の日々が楽しかったからじゃないですか?そいつとは今では犬猿の仲ですけど、本音を言えば友達として大好きなんです。本当は、瑠璃と中学も高校も、ずっと一緒に居たいんです」
その時、あたしと小緑の考えているピースが当てはまった気がした。
それが正解か分からないけど、それも一つの答えだとあたしは思った。
「だったら、それが復縁する理由でいいんじゃないかな?というか、理由なんて多分いらないし。誰かと仲良くなりたいに、理由なんていらない。そもそも誰かと仲良くなりたいと思うのが人間の本質たから。全然変じゃないと思うよ」
それをあたしは二人の姉妹から教えてもらった。
教えてもらったから、あたしは今を生きている。
だから、今度はあたしがそれを伝える番だ。
一方の小緑は、昔のあたしについて問い掛ける。
「さきねぇから聞きました。昔の樹々さん、すごく辛い日々を送っていたんですね」
小緑の言葉に、あたしは自分の過去を振り返った。
でも不思議だった。
辛いとか、悲しかったとか、そんなことは思わなかった。
まるで他人の過去のように。
「あー、まあそうかも。でも今は正直どうでもいいっていうか。だって今が幸せだし。それに過去掘り返しても、何の意味ないし」
それが今のあたしの答え。
同時にあたしは変わったのだと、少しだけ思った。
昔だったら思い出しただけで泣きそうだったのに。
「一つ疑問に思ったのですけど、どうして怒らなかったのですか?酷いことをされたのに、やり返そうとか思わなかったのですか?」
「えっ?」
小緑の言葉に『なんのことだろう?』と思ったが、すぐに理解した。
きっとあたしが学校や施設でいじめられていた時の話だ。
あたしは答える。
あたしは何を言っているのだろうか。
ろくに人間関係を築けなかったくせに。
説得力も何一つないのに。
でもそんなことは今はどうでもいい。
そんなことより、なんだかあたしより年上に見える小緑の思考が気になる。
「と言うか、どうしてそんなことを思うの?」
あたしは小緑に理由を聞いた。
聞いた理由は、小緑がまだ十三歳の中学生に思えなかったから。
こんなこと、普通の中学生は思わないはず・・・・。
小緑は答える。
「何ででしょうね。昔の日々が楽しかったからじゃないですか?そいつとは今では犬猿の仲ですけど、本音を言えば友達として大好きなんです。本当は、瑠璃と中学も高校も、ずっと一緒に居たいんです」
その時、あたしと小緑の考えているピースが当てはまった気がした。
それが正解か分からないけど、それも一つの答えだとあたしは思った。
「だったら、それが復縁する理由でいいんじゃないかな?というか、理由なんて多分いらないし。誰かと仲良くなりたいに、理由なんていらない。そもそも誰かと仲良くなりたいと思うのが人間の本質たから。全然変じゃないと思うよ」
それをあたしは二人の姉妹から教えてもらった。
教えてもらったから、あたしは今を生きている。
だから、今度はあたしがそれを伝える番だ。
一方の小緑は、昔のあたしについて問い掛ける。
「さきねぇから聞きました。昔の樹々さん、すごく辛い日々を送っていたんですね」
小緑の言葉に、あたしは自分の過去を振り返った。
でも不思議だった。
辛いとか、悲しかったとか、そんなことは思わなかった。
まるで他人の過去のように。
「あー、まあそうかも。でも今は正直どうでもいいっていうか。だって今が幸せだし。それに過去掘り返しても、何の意味ないし」
それが今のあたしの答え。
同時にあたしは変わったのだと、少しだけ思った。
昔だったら思い出しただけで泣きそうだったのに。
「一つ疑問に思ったのですけど、どうして怒らなかったのですか?酷いことをされたのに、やり返そうとか思わなかったのですか?」
「えっ?」
小緑の言葉に『なんのことだろう?』と思ったが、すぐに理解した。
きっとあたしが学校や施設でいじめられていた時の話だ。
あたしは答える。