ついにこの日がやって来たと、あたし若槻樹々(ワカツキ キキ)はリビングに飾ってあるカレンダーを確認する。
十月二週目の土曜日。
赤いペンで日付を塗り潰したような、子供の落書きのような印。
今日はあたしの将来が決まると言っても過言ではない。
就職を希望する企業の面接日だ。
だからいつもより早く起きて、念入りに準備を整える。
まだ高校生と言うことで、スーツではなくいつもの学校の制服。
髪色もいつもの明るい色ではなく、小緑が驚いていたように真っ黒だ。
『それが本来の高校生のあるべき姿』なんだとあたしも思うのだけど、どうも周りが許してくれなかった。
周りというのはあたしのお母さんである杏子さんと、お母さんの妹である城崎さんことシロさん。
そしてそれは高校の入学式の前日まで話が遡る・・・・・・。
十月二週目の土曜日。
赤いペンで日付を塗り潰したような、子供の落書きのような印。
今日はあたしの将来が決まると言っても過言ではない。
就職を希望する企業の面接日だ。
だからいつもより早く起きて、念入りに準備を整える。
まだ高校生と言うことで、スーツではなくいつもの学校の制服。
髪色もいつもの明るい色ではなく、小緑が驚いていたように真っ黒だ。
『それが本来の高校生のあるべき姿』なんだとあたしも思うのだけど、どうも周りが許してくれなかった。
周りというのはあたしのお母さんである杏子さんと、お母さんの妹である城崎さんことシロさん。
そしてそれは高校の入学式の前日まで話が遡る・・・・・・。