僕は昨日から瑠璃の言葉が離れなかった。
脳裏に焼き付いたように、僕の考えや行動を邪魔をする。

『小緑に言っておいて。明日の昼休みに屋上で待っているって』

僕に言っておいてと彼女は言ったが、瑠璃の言葉は厨房にいた僕の耳にも届いていた。まるで耳鳴りのようにノイズのように、僕の耳から離れなかった。

逃げるつもりはない。
いや、逃げても一緒だ。

僕が逃げたら、逃げたことに対して瑠璃は仕返しをしてくる。

てか今日もすでに攻撃されている・・・・。
今朝学校に来たら、僕の机と椅子は窓から投げられたかのように、無造作に中庭に叩きつけられていた。

足も折れており、『これじゃあ僕、自分の席がないので授業が受けれません』って先生に相談したら怒られた。
『もっと学校の物を大切にしなさい』って。

その怒られる僕の姿を、瑠璃は笑って見ていた。

元々僕と瑠璃の関係は最高の関係だった。
まるで今の茜さんや樹々さんやお姉ちゃんのように仲が良かった。

お互いをただただ信じ合っていた。
本当に最高の親友だったと思う。

でも僕らと一緒に行動していた麦が転校してから、瑠璃はおかしくなった。
今までの関係を瑠璃は忘れ、まるで狂ったロボットのように毎日僕を攻撃する瑠璃。

ってかそんなことしても何も変わらないのに。
麦が居なくなってしまったショックを僕にぶつけているけど、そんなことしても誰も得しないのに。

だから本当に瑠璃は幼稚だと僕は思った。
ってか、ただの馬鹿。

困った顔が見たいのなら、それはそれでいい。
だが僕はただ呆れたようにため息しか吐くことしかないのに。

ホントに瑠璃は何考えているんだ？