確か僕が初めてこのゲームをプレーしたのは、小学三年生の時九歳の時だ。
十五歳以上が対象のゲームだというのに、僕は夢中で謎を解いていた。

もちろん訳がわからない事もあり、何度も挫折はした。
でもお姉ちゃんの力も借りて何とかクリアした。

だがクソゲーらしく、頑張って謎解きをした結果がその残酷な結末に、僕は怒りが収まらなかった。

だって本当にクソゲーだったもん。
正義が悪に負けるなんて、絶対にあってはならないことだと僕は思うし。

マークがアーロンを逮捕する場面も一切ないし。
最後は大量の罠に、マークは無様な最後を迎えるし。

それから僕は一切そのゲームをしなくなったが、つい最近になって僕は久しぶりにそのクソゲーをやり返してみた。

一つしかないルートの謎解きゲームということで、二回目以降はただの作業ゲームみたいになったが、それはそれで楽しかった。

そして物語の中に吸い込まれるように、僕はゲームに夢中だった。
きっとあの頃はこのゲームの意味を理解していなかったのだろう。

このクソゲーが人気なのは、その悲しき途中のストーリーやマークや、アーロン達の数々の名言のお掛けだった。

時にはグリーンとホワイトという『仲良し姉弟』として仲良く謎を解くそのシーンは、プレーヤーを雷に撃たれたような気分に陥らせた。

でもやっぱり僕は『やっぱり最悪な残酷な結末のクソゲーなんだ』って、再びゲームをクリアをして改めて思い知った・・・・。

ホント、僕の人生みたい・・・・。