「大丈夫ですか?茜ちゃん、火傷していないですか?」

東雲さんは手を止めて、私の元へ来てくれた。
そして触れた私の手の一部を確認すると、冷静な口調で言った。

「すぐに氷水で冷やしてください。それと橙磨くん、ドリア二つ大急ぎでお願いします。本当に申し訳ございません」

「りょ、了解っす!」

直後、城崎さんがやって来た。
そして自身もドリンクのオーダーが通っていると言うのにも関わらず、ビニール袋に氷を入れて持ってきてくれた。

「怪我はない?火傷だけ?」

「は、はい。すいません」

「気にしない。ちょっと紗季ちゃんと一緒に休んでらっしゃい」

またしても城崎さんは苦笑いを浮かべながら更衣室の扉を開け。私の背中も押していく。

・・・・・・。

ホント、何やっているんだろう。私・・・・。