でも確か一月の途中から、私への攻撃はピタッと止まった。
どうして止まったか。
それは私の家族が学校に訴えてくれたことがきっかけだ。
父が直接、『学校で娘がいじめられている』と訴えたらしい。
結果、学校側はようやく私がいじめられている事を理解した。
同時に私はいつもの冷たく凍てつくような視線が待っている教室ではなく、いつも暖かく迎えてくれる優しい先生がいる保健室へ登校した。
私はずっと家族に学校でいじめられていると黙っていた。
言ったところで何もしてくれないだろうという私の勝手な判断だ。
仕事に忙しい家族は私の事なんてどうでもいいのだと思った。
私が家に帰ってもいつも誰もいないし、私が眠りに着いた深夜に仕事終わりの家族は帰ってくるし。
顔を合わせるなんて朝食の時くらいだ。
最近は朝食すら食べなかったから、同じ家でも殆ど顔を合わせる事がなかった。
でもそんなある日、それが家族にバレた。
年の離れた兄のふざけた行動で、私にようやく味方が出来た。
ある日二十歳になりたての兄は、調子に乗って泥酔して帰ってきた。
何を考えているのか知らないが、寝ている私を叩き起こし『勉強を見てあげよう』と意味の分からないことを言い出してきた。
私は寝たかったという理由もあって、もちろん断った。
いじめられて勉強に全く集中出来なかったが、やっぱり眠たい。
当時の私は教科書やノートを破られ、勉強なんてどうでもいいと思っていたし。
しかし相手は酔っ払い。
『大人を舐めるなよ』と、兄は再び訳の分からないこといいながら、私のランドセルからボロボロの教科書を取り出す。
・・・・・。
そして兄の酔いは一瞬で覚めた。
あの時のお兄ちゃんの顔、今でも鮮明に覚えている。
妹の現実に、ただただ絶望するお兄ちゃんの表情・・・・。
どうして止まったか。
それは私の家族が学校に訴えてくれたことがきっかけだ。
父が直接、『学校で娘がいじめられている』と訴えたらしい。
結果、学校側はようやく私がいじめられている事を理解した。
同時に私はいつもの冷たく凍てつくような視線が待っている教室ではなく、いつも暖かく迎えてくれる優しい先生がいる保健室へ登校した。
私はずっと家族に学校でいじめられていると黙っていた。
言ったところで何もしてくれないだろうという私の勝手な判断だ。
仕事に忙しい家族は私の事なんてどうでもいいのだと思った。
私が家に帰ってもいつも誰もいないし、私が眠りに着いた深夜に仕事終わりの家族は帰ってくるし。
顔を合わせるなんて朝食の時くらいだ。
最近は朝食すら食べなかったから、同じ家でも殆ど顔を合わせる事がなかった。
でもそんなある日、それが家族にバレた。
年の離れた兄のふざけた行動で、私にようやく味方が出来た。
ある日二十歳になりたての兄は、調子に乗って泥酔して帰ってきた。
何を考えているのか知らないが、寝ている私を叩き起こし『勉強を見てあげよう』と意味の分からないことを言い出してきた。
私は寝たかったという理由もあって、もちろん断った。
いじめられて勉強に全く集中出来なかったが、やっぱり眠たい。
当時の私は教科書やノートを破られ、勉強なんてどうでもいいと思っていたし。
しかし相手は酔っ払い。
『大人を舐めるなよ』と、兄は再び訳の分からないこといいながら、私のランドセルからボロボロの教科書を取り出す。
・・・・・。
そして兄の酔いは一瞬で覚めた。
あの時のお兄ちゃんの顔、今でも鮮明に覚えている。
妹の現実に、ただただ絶望するお兄ちゃんの表情・・・・。