「そういえば紗季は何してるの?」
「知らないです。茜さんと同じで毎日ゲームしているんじゃないですか?」
確か紗季は専門学校の内定が貰っているんだった。
となれば、あとは卒業するだけ。
体の事もあるし、車の免許も取らないと言っていた。
きっと紗季も毎日暇なんだろう。
「だったら紗季も誘った方が良かったんじゃないの?」
「嫌だ」
即答で返すな。
「なんで?」
「この前喧嘩したから絶賛絶縁中なのだ」
その言葉に私は驚いた。
大した意味はないが、あの温厚な紗季も喧嘩するんだなって。
ってかその喧嘩の詳細が気になる。
「なんで喧嘩?」
「宿題しろってうるさいからです」
「したらいいじゃん」
「僕ね、成績悪いから問題がわかんないの。小学生の時のテストも散々だったし」
「紗季は頭いいんでしょ?教えてもらったいいじゃん」
「死んでも嫌だ」
また小緑は即答。
紗季に対する拒絶の理由はなんだろう?
『姉妹喧嘩だけでそんなに仲が悪くなるものなのか?』と思ったが、相手はまだ中学一年生。
自分の意見が通らなくて喧嘩になることくらい充分ありえるかもしれない。
温厚な紗季だけど、小緑は結構怒りやすい性格みたいだし。
とりあえずもう少し話を聞いてみよう。
小緑が私を誘った理由もわかるかもしれないし。
「紗季が嫌い?」
「嫌いです。大嫌いです」
「どうして?」
一瞬小緑は考える素振りを見せると、小緑は次の水槽があるエリアへ歩いていく。
逃げるようにも見たので私は彼女を追いかけた。
小緑は歩きながら答えてくれる。
「紗季ねぇはなんでも出来ちゃうから嫌い。知らないでしょ?山村家のお家事情」
そんなこと、容易く聞いてもいいのだろうか?
私だったら、『母は存在せず、父と兄と三人で暮らしている』なんて絶対に言いたくない。
しかも『最近はずっとお兄ちゃんと二人で暮らしてました』なんて、どうでもいい情報を漏らしたくない。
だから私は否定する。
「聞かない」
でも小緑は私の言葉を無視して笑顔で答えた。
ってかなんで笑顔なの?
「知らないです。茜さんと同じで毎日ゲームしているんじゃないですか?」
確か紗季は専門学校の内定が貰っているんだった。
となれば、あとは卒業するだけ。
体の事もあるし、車の免許も取らないと言っていた。
きっと紗季も毎日暇なんだろう。
「だったら紗季も誘った方が良かったんじゃないの?」
「嫌だ」
即答で返すな。
「なんで?」
「この前喧嘩したから絶賛絶縁中なのだ」
その言葉に私は驚いた。
大した意味はないが、あの温厚な紗季も喧嘩するんだなって。
ってかその喧嘩の詳細が気になる。
「なんで喧嘩?」
「宿題しろってうるさいからです」
「したらいいじゃん」
「僕ね、成績悪いから問題がわかんないの。小学生の時のテストも散々だったし」
「紗季は頭いいんでしょ?教えてもらったいいじゃん」
「死んでも嫌だ」
また小緑は即答。
紗季に対する拒絶の理由はなんだろう?
『姉妹喧嘩だけでそんなに仲が悪くなるものなのか?』と思ったが、相手はまだ中学一年生。
自分の意見が通らなくて喧嘩になることくらい充分ありえるかもしれない。
温厚な紗季だけど、小緑は結構怒りやすい性格みたいだし。
とりあえずもう少し話を聞いてみよう。
小緑が私を誘った理由もわかるかもしれないし。
「紗季が嫌い?」
「嫌いです。大嫌いです」
「どうして?」
一瞬小緑は考える素振りを見せると、小緑は次の水槽があるエリアへ歩いていく。
逃げるようにも見たので私は彼女を追いかけた。
小緑は歩きながら答えてくれる。
「紗季ねぇはなんでも出来ちゃうから嫌い。知らないでしょ?山村家のお家事情」
そんなこと、容易く聞いてもいいのだろうか?
私だったら、『母は存在せず、父と兄と三人で暮らしている』なんて絶対に言いたくない。
しかも『最近はずっとお兄ちゃんと二人で暮らしてました』なんて、どうでもいい情報を漏らしたくない。
だから私は否定する。
「聞かない」
でも小緑は私の言葉を無視して笑顔で答えた。
ってかなんで笑顔なの?