お姉ちゃん背中を見送ったあたしは茜にメッセージを送った。
お礼と感謝の気持ちを込めた、偽りのあたしに相応しくない内容のメッセージ。
『明日から学校に復帰するよ』とか『これからもよろしくね』と送ってみた。
でも返事は翌朝になっても返ってこなかった。
心配になったあたしは少し早めに家を出た。
そしていつも茜と待ち合わせている交差点に向かった。
目印の本屋の近くであたしは彼女を待つ。
少し早すぎただろうか。
いつもの待ち合わせ時間の三十分前。
昼間の暑さと比べて、涼しい朝の気候の中あたしはため息を一つ吐いた。
メッセージ何度も確認しても、茜からの返事はない。
電話をしようかと思ったが『何故か少し違うかな』って、自分の中で否定してやめた。というか、あたしが勝手に早く来ているだけだし。
そんなあたしは草木に隠れる小鳥の姿を見ながら時間を潰した。
『スズメかな?』って考えていたら、二匹の小鳥は元気よく飛び去って行く。
『小さな身体なのに、すごく遠くまで飛べるな』と、一人で感心していた。
そうやって周囲に視線を見渡すこと数十分。
見覚えのあるあたしの友達の姿が歩いて来る。
いつのもの彼女が現れる。
手入れしていそうな綺麗なボブのような黒髪の女の子は、あたし同様に背丈は低い。
大人っぽい雰囲気はあたしより年上に見えるけど、中身はあたし同様に世間を知らない可愛い女の子。
この前の音楽祭の参加賞なのか、彼女の鞄にはピアノのマスコットキャラクターのぬいぐるみがぶら下がっている。
そんな彼女の名前は桑原茜。
あたしにとって、かけがえのない大切な『友達』だ。
あたしは勇気を振り絞る。
「おはよう茜!」
いつも通り茜に声をかける。
でも茜はイヤホンを付けているため、声を出しても伝わらないのが朝のいつものやり取りだ。
だからあたしはいつも茜の肩を叩いて、松川樹々の存在をアピールする。
・・・・・・。
でもなんだか今日は様子がおかしい。
まるであたしを避けているような。
あたしから逃げるような・・・・。茜はあたしの存在に気が付いていないのか、そのまま一人で学校へ向かおうとする。
いつも必ずこの待ち合わせ場所に立ち止まるのに。
どうしたのだろうか。
というか目が合ったよね?
どうして?
なんで『知らない人が私を見ている』と言うようなな目をするんだろう?
お礼と感謝の気持ちを込めた、偽りのあたしに相応しくない内容のメッセージ。
『明日から学校に復帰するよ』とか『これからもよろしくね』と送ってみた。
でも返事は翌朝になっても返ってこなかった。
心配になったあたしは少し早めに家を出た。
そしていつも茜と待ち合わせている交差点に向かった。
目印の本屋の近くであたしは彼女を待つ。
少し早すぎただろうか。
いつもの待ち合わせ時間の三十分前。
昼間の暑さと比べて、涼しい朝の気候の中あたしはため息を一つ吐いた。
メッセージ何度も確認しても、茜からの返事はない。
電話をしようかと思ったが『何故か少し違うかな』って、自分の中で否定してやめた。というか、あたしが勝手に早く来ているだけだし。
そんなあたしは草木に隠れる小鳥の姿を見ながら時間を潰した。
『スズメかな?』って考えていたら、二匹の小鳥は元気よく飛び去って行く。
『小さな身体なのに、すごく遠くまで飛べるな』と、一人で感心していた。
そうやって周囲に視線を見渡すこと数十分。
見覚えのあるあたしの友達の姿が歩いて来る。
いつのもの彼女が現れる。
手入れしていそうな綺麗なボブのような黒髪の女の子は、あたし同様に背丈は低い。
大人っぽい雰囲気はあたしより年上に見えるけど、中身はあたし同様に世間を知らない可愛い女の子。
この前の音楽祭の参加賞なのか、彼女の鞄にはピアノのマスコットキャラクターのぬいぐるみがぶら下がっている。
そんな彼女の名前は桑原茜。
あたしにとって、かけがえのない大切な『友達』だ。
あたしは勇気を振り絞る。
「おはよう茜!」
いつも通り茜に声をかける。
でも茜はイヤホンを付けているため、声を出しても伝わらないのが朝のいつものやり取りだ。
だからあたしはいつも茜の肩を叩いて、松川樹々の存在をアピールする。
・・・・・・。
でもなんだか今日は様子がおかしい。
まるであたしを避けているような。
あたしから逃げるような・・・・。茜はあたしの存在に気が付いていないのか、そのまま一人で学校へ向かおうとする。
いつも必ずこの待ち合わせ場所に立ち止まるのに。
どうしたのだろうか。
というか目が合ったよね?
どうして?
なんで『知らない人が私を見ている』と言うようなな目をするんだろう?