江島葵と言う少年と初めて会ったのは、小学生低学年の頃だった。
どうして彼と仲良くなったかは覚えていないけど、もう一人の親友の男の子と一緒に仲良く過ごしていた。
自分勝手で生意気で人を困らすことしか考えない悪者のような奴らだったけど、私にとって彼らは大切な親友だった。
その中の一人が、実家で花屋を営む母親と暮らす江島葵(エノシマ アオイ)。
身長が高く顔立ちもいい葵は、クラスメイトの女子から人気者。
だけど彼の素顔は、無邪気で世間知らずの子供だ。
子供の中の子供と言うような『ガキ大将』と言うか、とにかく落ち着きのない奴だった。いつも誰かを困らせる事ばかり考えていた問題児だった。
それと葵の他にもう一人。
音楽家の一人息子で幼い頃から『ピアノのエキスパート』として育てられた、柴田愛藍(シバタ アラン)という体の大きな男の子。
日焼けをしたような小麦色の肌に、スポーツをやっていそうな大きな体格。
そして常に怒っているような奴だった。
誰かを困らせている事ばかり考えて、まるで『世の中は自分のために回っている』と思っているような悪ガキだった。
そして昔の私、桑原茜(クワハラ アカネ)は常に無愛想な女の子だった。
今もそうだが、今よりもっと酷かったと言うか・・・・・。
葵や愛藍以外の他人に全く興味がなかった。
人の名前を聞いてもすぐ忘れるし、人の話を聞こうとはしなかった。
常に眠たそうな表情で、二人の親友の活動を影で応援していた。
私達三人の活動は、とても褒められるような行動ではなかった。
よく小学校のルールを破って勝手に学校の裏山に入ったり、火災の非常ベルを押して学校をパニックに貶めたり、上級生に喧嘩を売ったりしていた。
今思うと本当にバカな行動ばかり。
そしてバカな行動をを繰り返す内に、私達の行動はいつもの間にか先生達にマークされていた。
それはまるで小さな指名手配犯のように。
教師たちの中では『悪い意味』で有名な存在だった。
そうやって毎日『人困らせの日々』を送っている私達だったが、私はその彼らといる時間が楽しくて、毎日の学校も楽しかった。
悪いことして怒られても、葵と愛藍が一緒なら気にならなかった。
終わったら怒られた先生の愚痴を言い合って、それが何より楽しかった。
そして彼らと一緒なら、将来どうなってもいいと幼い頃は思っていた。
将来も彼らと一緒に中学や高校へ進むと思っていた。
思っていた、のに・・・・。
・・・・・・・・。
どうして彼と仲良くなったかは覚えていないけど、もう一人の親友の男の子と一緒に仲良く過ごしていた。
自分勝手で生意気で人を困らすことしか考えない悪者のような奴らだったけど、私にとって彼らは大切な親友だった。
その中の一人が、実家で花屋を営む母親と暮らす江島葵(エノシマ アオイ)。
身長が高く顔立ちもいい葵は、クラスメイトの女子から人気者。
だけど彼の素顔は、無邪気で世間知らずの子供だ。
子供の中の子供と言うような『ガキ大将』と言うか、とにかく落ち着きのない奴だった。いつも誰かを困らせる事ばかり考えていた問題児だった。
それと葵の他にもう一人。
音楽家の一人息子で幼い頃から『ピアノのエキスパート』として育てられた、柴田愛藍(シバタ アラン)という体の大きな男の子。
日焼けをしたような小麦色の肌に、スポーツをやっていそうな大きな体格。
そして常に怒っているような奴だった。
誰かを困らせている事ばかり考えて、まるで『世の中は自分のために回っている』と思っているような悪ガキだった。
そして昔の私、桑原茜(クワハラ アカネ)は常に無愛想な女の子だった。
今もそうだが、今よりもっと酷かったと言うか・・・・・。
葵や愛藍以外の他人に全く興味がなかった。
人の名前を聞いてもすぐ忘れるし、人の話を聞こうとはしなかった。
常に眠たそうな表情で、二人の親友の活動を影で応援していた。
私達三人の活動は、とても褒められるような行動ではなかった。
よく小学校のルールを破って勝手に学校の裏山に入ったり、火災の非常ベルを押して学校をパニックに貶めたり、上級生に喧嘩を売ったりしていた。
今思うと本当にバカな行動ばかり。
そしてバカな行動をを繰り返す内に、私達の行動はいつもの間にか先生達にマークされていた。
それはまるで小さな指名手配犯のように。
教師たちの中では『悪い意味』で有名な存在だった。
そうやって毎日『人困らせの日々』を送っている私達だったが、私はその彼らといる時間が楽しくて、毎日の学校も楽しかった。
悪いことして怒られても、葵と愛藍が一緒なら気にならなかった。
終わったら怒られた先生の愚痴を言い合って、それが何より楽しかった。
そして彼らと一緒なら、将来どうなってもいいと幼い頃は思っていた。
将来も彼らと一緒に中学や高校へ進むと思っていた。
思っていた、のに・・・・。
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