一方の私はと言うと、一晩寝たら気持ちが変わった。
辛い過去話してみれば意外とスッキリ。
不思議と体も軽く感じる。
だからと言って、私の中の何かが変わったわけではない。
葵や愛藍のことを思い出したら、また辛くなるのは事実。
でも一歩前に進めた気がした。
何て言うか、『味方』が出来たような気がして、少しだけ嬉しいと思う自分がいる。
こんな気持ち、生まれて初めてだ。
そんな私達のお互いの会話は続かない。
珍しく私が会話をリードして夏休みの予定など聞いても、樹々から返ってくるのは曖昧な返事のみ。
樹々はずっと落ち込んだまま。
樹々らしくない。
だから私も会話のネタが尽きてしまった。
結局、最後はお互い無言。
樹々もさっきと変わらず脱け殻のように暗い表情を浮かべている。
ちょっと困ったな。
でもそんな状況を撃ち破ってくれる声が聞こえた。
昨日、電話越しに聞いた声。
「茜ちゃん。樹々ちゃん。なんだか久しぶりだね」
辛い過去話してみれば意外とスッキリ。
不思議と体も軽く感じる。
だからと言って、私の中の何かが変わったわけではない。
葵や愛藍のことを思い出したら、また辛くなるのは事実。
でも一歩前に進めた気がした。
何て言うか、『味方』が出来たような気がして、少しだけ嬉しいと思う自分がいる。
こんな気持ち、生まれて初めてだ。
そんな私達のお互いの会話は続かない。
珍しく私が会話をリードして夏休みの予定など聞いても、樹々から返ってくるのは曖昧な返事のみ。
樹々はずっと落ち込んだまま。
樹々らしくない。
だから私も会話のネタが尽きてしまった。
結局、最後はお互い無言。
樹々もさっきと変わらず脱け殻のように暗い表情を浮かべている。
ちょっと困ったな。
でもそんな状況を撃ち破ってくれる声が聞こえた。
昨日、電話越しに聞いた声。
「茜ちゃん。樹々ちゃん。なんだか久しぶりだね」