「また階段から落ちたの?」
階段に気をつけろ、と言われたにも関わらず、あたしは顔に大きな青痣を作っていた。
どうやって答えようかとここで考えている辺り、半分以上諦めている。
暫く黙っていると、担任が次の質問をする。
「学校はまだ辞めるつもりなの?」
返答を探す。なんで今回は隣に衣鶴が居ないんだと思ってしまう自分がいる。
「うち、貧乏、というか、学費を出してくれるひとが居なくて」
膝に置いていた手を机の上に出す。
話している内にまとまれば良いと思った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…