翌日の火曜日、いつものように浮かない顔で家を出る私。
そしていつものように一人で学校に向かう私。
いつも下を向きながら『早く帰りたい』と呟きながら登校するのが、いつもの私。
・・・・・・・。
でも今日はいつも違うみたい。
「空ちゃん!」
その声の持ち主であり、私は目の前にいる女の子の姿を確認する。
そこには、笑顔で私に手を振る海ちゃんが私の前に立っていた。
昨日と変わらない無邪気な海ちゃんの笑顔。
私も言葉を返す。
「海ちゃん?おはよう」
「おはよ!一緒に学校行こ!」
海ちゃんの言葉に戸惑う私だが、頑張って小さく頷いた。
「う、うん」
『一緒に学校に行こう』なんて言われたの、何だか久し振りだ。
「空ちゃんは将来の夢とかあるの?」
歩きながら海ちゃんと話す私。人
気の多い通学路を歩いていく私達。
と言うかその話題、誠也さんにも聞かれたっけ。
「ない・・・・かも。と言うより考えたことがない」
「私はケーキ屋さん!実は私の家、ケーキ屋さんなんだよ」
お寿司屋さんに誠也さんの家のイタリアン、海ちゃんのケーキ屋さん。
なんか私の周りの人、『飲食関係者の多いな』と、ふとそんなことを思いながら驚く私。
「えっ、そうなの?知らなかった」
「そう。だからいつかはお姉ちゃんと一緒にお店を支えたいなって」
海ちゃんにお姉ちゃんいるんだ。
何だか羨ましいな。
「海ちゃんにお姉ちゃん、いるんだね」
「うん!あと今年小学三年生になった妹もいるよ。ちなみにお姉ちゃんは今年で二十三歳なんだ。姉妹なのにみんな年が離れているって言うか」
「そうなんだ」
お姉さんが二十三歳で海ちゃんが十六歳で妹が九歳。
確かに凄い姉妹だ。
ってか海ちゃんの妹と武瑠、同じ学年なんだ。
・・・・・・。
どうでもいいか。
「空ちゃんはお寿司屋を継がないの?」
その海ちゃんの言葉に私は慌てて否定する。
「わ、私?継がないよ。多分・・・。と言うより」
「と言うより?」
お寿司屋の娘としてあんまり言いたくないけど、海ちゃんには私を知ってほしい。
そしていつものように一人で学校に向かう私。
いつも下を向きながら『早く帰りたい』と呟きながら登校するのが、いつもの私。
・・・・・・・。
でも今日はいつも違うみたい。
「空ちゃん!」
その声の持ち主であり、私は目の前にいる女の子の姿を確認する。
そこには、笑顔で私に手を振る海ちゃんが私の前に立っていた。
昨日と変わらない無邪気な海ちゃんの笑顔。
私も言葉を返す。
「海ちゃん?おはよう」
「おはよ!一緒に学校行こ!」
海ちゃんの言葉に戸惑う私だが、頑張って小さく頷いた。
「う、うん」
『一緒に学校に行こう』なんて言われたの、何だか久し振りだ。
「空ちゃんは将来の夢とかあるの?」
歩きながら海ちゃんと話す私。人
気の多い通学路を歩いていく私達。
と言うかその話題、誠也さんにも聞かれたっけ。
「ない・・・・かも。と言うより考えたことがない」
「私はケーキ屋さん!実は私の家、ケーキ屋さんなんだよ」
お寿司屋さんに誠也さんの家のイタリアン、海ちゃんのケーキ屋さん。
なんか私の周りの人、『飲食関係者の多いな』と、ふとそんなことを思いながら驚く私。
「えっ、そうなの?知らなかった」
「そう。だからいつかはお姉ちゃんと一緒にお店を支えたいなって」
海ちゃんにお姉ちゃんいるんだ。
何だか羨ましいな。
「海ちゃんにお姉ちゃん、いるんだね」
「うん!あと今年小学三年生になった妹もいるよ。ちなみにお姉ちゃんは今年で二十三歳なんだ。姉妹なのにみんな年が離れているって言うか」
「そうなんだ」
お姉さんが二十三歳で海ちゃんが十六歳で妹が九歳。
確かに凄い姉妹だ。
ってか海ちゃんの妹と武瑠、同じ学年なんだ。
・・・・・・。
どうでもいいか。
「空ちゃんはお寿司屋を継がないの?」
その海ちゃんの言葉に私は慌てて否定する。
「わ、私?継がないよ。多分・・・。と言うより」
「と言うより?」
お寿司屋の娘としてあんまり言いたくないけど、海ちゃんには私を知ってほしい。