「空ちゃん体調はどう?もう大丈夫?」

松井先生の言葉に、私は慌てて答える。

「は、はい。体調は、もう大丈夫です」

直後、松井先生はホッとしたのか笑ってくれる。
でもそれは誠也さんによく似た、不気味な笑顔。

・・・・って、え?

「そりゃよかった。でもあまり関心はしないかな?学校をズル休みして、おまけに担任である、あたしの彼氏の浮気デートに付き合うなんて。あたしさあ、どんな顔したらいいの?」

松井先生の言葉の意味がよくわからなかったから、私は時間をかけて理解しようとする。

でも時間を掛けても全く理解出来なかったから、私は首を傾げた。
『松井先生は何言っているの?』って思いながら。

「・・・・はい?」

そう言って惚けた直後、突然松井先生に私の両頬を掴まれた。

松井先生は両手で私の両頬を引っ張る。

「おいこら、テメー。まさか誠也から何も聞いてないのか?」

「な、なにうぉですか?へいやさん?」

両頬をつままれているから、上手く話せない私。
と言うか痛いです松井先生・・・・。

一方の松井先生はその私の両頬をつまむ手を離すと、すぐに私を睨み付ける。
教師なのに、生徒の私に怖いことを言ってくる。

「これだから最近のガキは。つか誠也も誠也だ。勝手に浮気なんてしやがってよ。ってかコイツ未成年のくそガキじゃねえか。アイツ下手したら捕まるぞ」

「えっと松井先生?」

と言うか松井先生、さっきから何を言っているの?
『誠也』ってどう言うこと?

私、全然意味わからないですけど・・・・?

だけどそうやって混乱する私のために、松井先生は笑顔で自己紹介をしてくれた。

私への『憎しみ』を感じる満面の笑顔の松井先生。

「改めまして、美柳空ちゃんの担任でもあり、田中誠也の彼女でもある松井裕香です!以後お見知りおきを」

田中誠也(タナカ セイヤ)。

その人ってやっぱりこの前遊園地や水族館で遊んだ誠也さんだよね?
お父さんと一緒に働く誠也さんだよね?

それで誠也さんと松井先生はは付き合っている?

「えっ?」

・・・・・・。

まって、付いていけない・・・・・。
本当に意味わかんないよ・・・・・・・・・。