クラスメイトのノイズ。

それは私、美柳空をバカにするだけの言葉。
『自分は立派な人間』だと勘違いしている奴らの言葉。

聞いていて人をバカにすることしか出来ない可愛そうな奴なんだと、少し心の底で思ったりもする。

でもそんな言葉を言う奴らの顔なんて、怖くて見ることが出来ないのが今の私だ。
心の中では言い返したいことは山程あるけど、実際に私の悪口を言う奴等が目の前に現れたら、私は怯えて逃げようとしてしまうだろう。

どこまでも情けない私・・・・・・。

そしてそれは、『いつもの二人』も同じ・・・・・。

私は北條さんと小坂さんにしっかり謝りたいけど、二人に脅えて謝ることすら出来ない。
最近は顔を見る事すら出来ない。

現実からすぐに目を逸らそうとしてしまう。

怖いって本当に怖い・・・・・。

・・・・・・・。

だから最近の私、目の前にどんな小さな恐怖でもを感じると、嫌な記憶が瞬時に脳裏に移される。
目の前の巨大なサメの姿に脅えていたら、学校でいじめられている時の事とが不思議と脳裏に映ってしまう。

今日はその気持ちを忘れるためにお父さんが学校を休ませてくれたのに・・・・。

・・・・。

本当に何やっているんだろう私。
何にしても口だけで、全く行動に移せない馬鹿な私だ。

と言うか本当に人食いサメらしく、そのまま私を食べてほしいよ。

人生、前向いて歩きたくない。
どうせなら早く終わらせたい。

生きてて嫌な思いしかしないなら、早く死にたい。

・・・・・・。

でもそんな私の姿を許さない人もいる。

ダメな私に手を差し出してくれる私もいる。